第48話~え?この結果は…?~
遅くなりました…
落ちる…死ぬ…誰か助けて!
竜人族の里へ向かいそこで病に伏せっている里長の状態を見る為、今俺達は竜化したネフリティスさんの背中に乗っている。
乗っているんだけど物凄く早い!いや早すぎる!
まるで屋根のない新幹線に乗ってるような感じだ
目は開けられないしさっきから何度も振り落とされそうになってて俺は落ちないようにネフリティスさんに思いっきりしがみついている!
絶対に離すまいと腕に力を込める。
そんな中つばさは1人だけ楽しんでいた。
このスピードの中まるでジェットコースターに乗ってるかのように楽しんでいる
何故こいつはこんな平然としていられるんだ…
リノンはもう半分白目になってつばさにしがみつきながら意識がなくなりかけてるし、とりあえずお願いだから早く着いてくれ…!
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「や、やっと着いた…」
どれだけ乗っていたのだろう、外は日が沈みかけ少しずつ暗くなってきている
時間としてはおそらく数時間だがその時間が地獄だった…
俺と同様リノンも地上に足が着いてる事に安堵して泣いている
そんな中コイツだけは普通に立って身体を伸ばしていた。
何だったらもう少し乗りたそうな顔をしてやがる!
何故だ!?何故こいつはそんなに平気でいられるんだ?
「ふぅおもろかったな!それよりもお前らいつまでそんな格好しとるんや?早よ立って行くで?」
「あのなぁ俺やリノンは本当に怖かったんだぞ?何でお前はそんな平気なんだよ?落ちて死んだらどうしようとか考えなかったのか?」
「そんな事考えてどうすんねん?そう言うのは死んでから考えるわ!」
「死んでから考える」ってつまり考えてねぇって事じゃねぇか!
何だよその思考回路どうやってそんな考えに行きつくんだよ!?
よく考えたらコイツの今までの行動を思い返すと確かにそんな感じだったわ!ダメだつばさといると命がいくつあっても足りない…
後俺は誓ったぞ!もう二度とドラゴンの背中には乗らないぞ!
漫画の世界と現実は違うんだ!それは例え異世界でも例外じゃない!俺は何がなんでも絶対に乗らないからな!
そう心に誓った俺達の所に人間の姿に戻ったネフリティスさんが来た
「3人とも空の旅はどうじゃったかな?」
「ネフリティスさん、えぇ中々体験できないものでした…」
(もう体験したくないですけど…)
「フフフッそうじゃったか、しかしアオイ殿は中々に情熱的じゃったのぅ」
は?情熱的?一体何を急に言っているんだ?
「飛んでいる最中ずっと妾を後ろから抱擁するなど生まれてから誰1人一度たりとてなかったぞえ?あんな情熱的な抱擁をされて妾は心が火照ったわぇ…」
と、言いながらネフリティスさんは顔を赤らめながら俺の事を見ている。
「え、えとですね…ネフリティスさん?何か勘違いを…」
「竜人族の中でもあそこまで積極的な者などおらぬ、人の子は大胆なのだな」
何か物凄く致命的な勘違いが起きてますけど!?
確かに落ちたくないから思いっきりしがみついていたけどそんな意味でやったわけじゃないんですけど!?何をどうなったらそういう発想になるんですか!?
「あ、あのですね凄く大変な誤解をされているようですが…」
「あのようにされては妾はもう嫁には行けぬ!アオイ殿には責任をとってもらわなければ」
責任って何ですか!?
嫁に行けないってどういう事そんなに大変な事を俺しでかしちゃったの?
俺はつばさ達の方に目線をやるが、リノンはまだ呆然としてて、つばさは笑いをこらえながら俺の事を指さしてやがる!
もの凄く腹立つがとにかくこの状況を何とかしないと…
「あ、あのネフリティスそれより早く里長の所へ行きませんか?」
「はっ確かにそうじゃったな、挨拶もしなければならぬしな早く行こう!」
何か目的が変わってるような気がするが、とりあえず里長の所へ向かう。
俺達が降りたのは竜人族の里から少し離れた所へ降りた。
竜人族の里は人が入らないように特別な霧が張り巡らされており竜人族でないとその霧を抜けることが出来ないらしい。たまにその霧を抜ける人がいるらしいがそういう人は…深く聞かなかった。
俺達は一応客人としてネフリティスさんに案内されてるから難なく里の入口に着いた。
入口には見張りのような恐らくネフリティスさんと同じ竜人族の人が立っていた。
「トパージ見張りご苦労異常はないか?」
「これは姫様!戻られたのですね!はい、異常はございません。所で後ろの者たちは?」
「この者達は客人じゃ、そして里長の病の原因が分かるやも知れぬ者達じゃ丁重に扱うように」
「何と!!承知致しました。客人歓迎致します。どうぞお入りください。」
そう言われて俺達は竜人族の里に入ったのだが1つ気になった事が
「あ、あのネフリティスさん?さっき入口の人が姫様と言ってましたけど?」
「おや、言ってなかったか?妾はこの竜人族の里の姫じゃ、そして里長というのは妾の母じゃ」
ここでまたとんでもない事を言ってきたよ!
何か言葉遣いが普通と違うなと思ったけどまさかお姫様だったなんて…と言うより母親が病気なら必死になるよね。
ネフリティスさんに里長の場所に案内されながら里の説明を受けた。
ここには数百人の竜人族が住んでおり寿命も5~600年もあって、中には1000年も生きている者もいるのだとか
こういった里は世界中にいくつかあってここはその中でも大きい里のようだ。
数年に一度里長同士が集まり世界の情勢を確認し有事の際は何かしら動き出すとのことだ。
そして今年はその会議がある年でそんな時に里長がネフリティスさんのお母さんが謎の病に倒れたということだ。
話しを聞いていて俺は何となく意図的に誰かの仕業なんじゃないかと思ってしまったが考えすぎだろうか?
何となくつばさに視線をやると何を考えてるのかずっとぶつぶつ独り言を言っていて、リノンはずっとキョロキョロと里を見ていた。
里の人達も「姫様!」とか「姫様が戻られたぞ!」と騒いでいる
ネフリティスさんもそんな人達皆に手を振りながら歩いている。どうやら人望もあり愛されてる人なんだろう。
そうこうしてる内に俺達は里長がいる館に到着した。
外観としては日本の平安時代の偉い人が住む館みたいな形で厳かな雰囲気が出ていた。
俺達は館の入口まで行くとそこにも見張りの人が2人立っていた。
「姫様お帰りなさいませ」
「うむ、母様いや里長の容態はどうじゃ?」
「今のところ大きな変化は…今も小康状態を保っています。」
「そうか…とりあえず里長の所へ向かうもしかしたら病の原因が分かるかもしれぬ」
「何と!!まことですか?」
「うむ、妾が連れてきたこの者達ならあるいは…」
「この者達がですか?」
「そうじゃ、時間も惜しい早く里長の元へ行くぞ」
「かしこまりました。どうぞお入りください。」
そうして俺達は中に入り里長が眠っている部屋へ向かった。
部屋の入口にも見張りがいたがネフリティスさんの姿を見て説明を聞いて中に入れてくれた。
中には薬師みたいな人達と真ん中に布団に入り眠っていた。
皆ネフリティスさんの姿を見て驚いていた
「姫様!いつ戻られたのですか?」
「たった今じゃそれより母様は?」
「今は眠っておられますがいくら手を尽くしましても我々では…」
薬師の人達は申し訳なさそうに言う
「気にするでないそなた達が手を尽くしてくれてる間に妾はこの者達と出会えた。」
「この者達とは?後ろにいる者達でしょうか?」
「うむ、アオイ殿だ。アオイ殿の持つスキルで母様の病気が分かるかもしれぬのだ」
「なんと、そのようなスキルが!?」
その場にいた誰もが驚いていた
皆して俺の事を見ているけどネフリティスさんそんなハードル上げないでください…
そんなやり取りがあって俺は里長の元に近づいた
ただどこの馬の骨ともわからない人間がすぐ側に近づくのは流石にという事で俺は顔見える所で止まりスキル「弱点感知」を使った。
ネフリティスさんに使った時弱点「不明」と出てたから正直不安だったが、結果は出た。
だがその結果は俺が思っていたよりも最悪な結果だった…
いつも読んでいただきありがとうございます!




