第24~え?こんなするの?~
飯屋で偶然知り合ったAランク冒険者のケインさんと知り合い遅くまで飲み明かした。
その後宿屋に戻り爆睡し目覚めたのは昼近くだった。
久々に酒を飲んで飲みすぎたのか、絶賛二日酔いだ…
「うぅ、頭が痛い…飲みすぎた…」
本来なら二日酔い用の薬を飲んだりするけど、勿論この世界にそんなものはない。
何とか水を飲んでごまかすしかない。
翼は大丈夫かと思ったが辺りをみても翼の姿がどこにもいない。
「あいつどこに行ったんだ?」
風呂に入ってるのか?それとも外にいるのか?いや、もし魔物の姿に戻ってたらやられちゃうんじゃ!
俺は最悪なことを考えてしまいすぐ探しにいこうと思ったら突然部屋のドアが開き、1人の女が入ってきた。一瞬誰だと思ったがよく見たら翼だった。
「翼!1人でどこに行ってたんだ?」
「ん?どこにって食堂に行ってたんや腹減ってたし、お前は起きてこないし、俺1人で食ってたんや」
ここの宿屋は一泊食事付きだから朝食が食える
食っても食わなくても1人一泊銀貨3枚2人で銀貨6枚だ。安いかとは思うが食べても食べなくても金額は変わらないから食べないと損した気分になる。
だが今の俺に朝食を食べる力はない。だから今日は諦める事にした。
それよりも、
「ところで翼。お前昨日からずっとその姿のままでいたのか?」
「いや、昨日寝るときは元に戻ったで?ずっといられそうな感じやったけど今までの姿で寝る方が落ち着くしな。朝起きてまたこの姿になったんや!あ、服は着たままでも大丈夫やったで?いちいち服脱がないで済むし、ホンマ便利なスキルでセリウス様々や。」
どうやら擬人化は相当便利なスキルみたいだ。
翼の事だから当分あの姿のままで過ごすんだろうな。
それはそうと、そろそろ宿を出ないといけないし準備をしないとな。
…だがふと思った。
このまま宿で暮らすのはどうなのかと
思えばこの世界に来てから家も何もないから宿を使っていたが、毎回金がかかるしこうして出ないといけない。今はお金がまだあるとはいえ、いずれは無くなる冒険稼業をすれば稼げるかもしれないが、
そもそも俺は魔物と戦いたくない。
それなら住む場所そして働き口を手に入れた方がいいんじゃないか?
しかし、働くとしたらどうする?どこで働く?
いや、俺は整体師だ。
それなら整体で自分の店を出せばいいんじゃないか?
そうすれば自宅兼店としてやれば、一石二鳥じゃないのか…?
…いや、待てよ仮にオープン出来たとして、この世界で整体というものが受け入れられるのか…
もし客が入らなかったらその時点で店はつぶれる…
リスクが高すぎる?
いや、リスクは前の世界でもあった。
あの時も全く患者が来なかったが徐々に増えて安定してきた。
漸く安定するようになってきてこれからって時に、あの残念猫背女神め…!
いかんいかん!話がそれてしまった。
とにかくまずは家を探そう!そして店として使えるのか、そして何より一番気になる、金だ!
なら急いで準備をと思ったが俺にはアイテムボックスがあるし、全て中にそのまま入れ翼の腕を引っ張り宿屋を後にした。
急に引っ張られて困惑してる翼に今俺が考えていた事。
そしてその為に家を探す事をかいつまんで説明した所翼も賛成してくれた。
宿屋の生活も悪くないが自分の家の中なら魔物の姿になっても平気だし好きなときに好きなことが出来ると喜んでいた。
そうと決まれば物件探しだ。
だがどこに行けばいいのか分からない。
こんな時は冒険者ギルドに行って聞けばなんとかなるかもしれない。
そう思い俺はギルドの方に足を向けた。
ギルドについて中に入ると今日は人が多くて賑わっている。
受付にも何人か並んでいるから俺と翼もその列に並んでいたのだが、何人かがチラチラとこっちを見ている気がした。
どうやら俺達をというか翼を見ているらしかった。
確かに何も知らない人間から見たら結構美人な出で立ちだからな、そりゃ気になるか。
中身は残念すぎる変態年下おっさんだけどな…
しばらくして俺達の番になり、
「お待たせしました。あら?あなたはあの時の!今日も魔物の買取ですか?」
「あ、どうも…いえ今日は買取ではなくてお聞きしたい事がありまして、あの家を買う時ってどこに行けばいいのかと思いまして、」
「家ですか?ここに住まわれる予定なんですか?」
「え、ええもしいい物件があれば住もうかなと思ってて」
「そうなんですね!それでしたら、ここを出て真っ直ぐ右に進みますと商業ギルドがありますのでそこで聞いた方が早いですよ!あそこならこの街の色々な物件を扱ってますからきっと見つかると思います。」
「本当ですか?ありがとうございます!すぐに行ってみます!」
そして俺はそのまますぐに商業ギルドの方に向かった。
だが、やはりというか現実は中々厳しかった。
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「アオイ様のご希望の物件ですといくつかございますがお値段は大体この位ですね」
商業ギルドに着いた俺達は受付で説明をしすぐさま別の部屋に案内され、改めて希望の物件を説明した所あるにはあるが値段が平均500枚で中々にする。
俺の手持ちは今約430枚僅かに届かないが仮にここで全額出すと今度は生活が出来なくなる。
そうなったら身も蓋もないし、何より今度は商売道具や色々用意するのにもお金がかかる結局の所手持が足りない。
そう考えていると商業ギルドの人が一応分割でも可能と言ってくれた。
ただし最初に5分の3程の料金を支払って残りを支払っていく形だ。
俺としてはそれは願ってもない話だしありがたい。
実は既に目をつけている物件がある。それは街の中心の近くで3階建ての縦に長い物件で間取り図を見ても店を開くには丁度いい広さで整体を開くにはぴったりの物件だった。
しかも料金はそれで金貨700枚で最初に支払うのは420枚。
何とか支払えない金額ではないが僅かに足りない…
だがこの物件どうしても欲しい。翼もマジマジと見て気に入っているようだ。
「翼この物件がいいと思うがどうだ?」
「ええんやないか?ここならうちらも住めるし、商売も上手く出来るやろ。」
「だが僅かに足りないしどうしようか、」
「そこは冒険者ギルドで稼げばええんちゃう?」
「うぅ、やっぱりそこで稼ぐしかないか、」
「それが一番手っ取り早いやろ?働かざる者食うべからずって言うやん」
「そうだよな、こうなったら腹括るしかないか、翼も協力しろよな?」
「まぁ俺も住むしな手伝ったるわ」
ということで俺達は冒険者ギルドで金を稼ぐことにした。商業ギルドの人も俺がBランクの冒険者と知ったらこの物件を抑えてくれるみたいだ。
高ランクということもあって信用してくれているのだろう。
ありがたい話だが一応買うと言うことで先に内金のうち金貨300枚を支払い残りは貯まり次第支払うということで話がついた。
ついでに今後商売をするなら商業ギルドにも登録した方がいいと言う事でついでに登録した。
そしてそのまま再び冒険者ギルドに戻り翼の冒険者登録も済ませ。依頼をこなしていく事にした。
だがこれからやろうとする依頼にまさかとんでもない事が待っていることを俺達はまだ知らなかった。
アオイの家購入計画が始まりました。
アオイの家購入まで後金貨120枚
残りの手持ち約金貨130枚




