伏せたい医療
排便する際にいきむ。これが痔や心臓発作を招き危険であることはよく知られているため、浣腸や下剤といった体外からの働きかけによる方法か、日ごろの運動やマッサージや呼吸法でスムーズに出そう、というのが一般的な解決法とされている。
ところが、もっと身体や経済に負担や手間がかからない方法が、実は存在する。
体の発する声に従い、ここちよく自然に排出させる方法。
しかしこの、「おもらし」という画期的な排便法を医療関係者が薦めることはほとんどない。
彼らは便を健康状態の指標として取り扱う職務上、多少のおもらし汚れは気にしない。しかし、性的快感の話となれば領分が違うということを主張するだろう。彼らは患者の陰部の毛を剃ったり、陰部を洗浄したり、陰部にメスを入れたりすることもあるが、あくまでそれらは医療行為であって、患者の性的欲求を満たす目的の行為ではない。もし医療行為と性的サービスが医療現場に混在したら……。それらが「厚労省の指導の下に行われた」などとマスメディアに疑われたら……。
つまり医療関係者らは、「画期的だが、性的な側面のある医療」を一様に伏せている可能性が高いということである。
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