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四凶

今回魔法陣ぐるぐる娘の正体が明らかになります(〃^ー^〃)短いけど中身はけっこう濃いかなとは思うのでこのくらいの長さがいい感じかと思います(´・ω・`)では始めます(〃^ー^〃)




古代中国に四凶と人々に恐れられた四匹の怪物の逸話が残されている。その四凶の中の1つが「混沌」である。


恐らく彼女はそれだ。犬島は考えた。聖や魔を引き寄せ円環の軌跡を描き歩き回る様はまさに混沌。


恐らく少女のすぐ側で彼女が犬島の人形を攻撃する様を間近で見た三人の目にはそれぞれ異なる混沌の姿を目にしたに違い無い。


しかし古代の中国人がイメージした混沌同様それは彼女の表層でしか無い。


ギリシャ神話の.混沌から闇が産まれ、光や大地、神そして人間が産まれた。これは国産み神話である。


魔法使いの考えはまたそれとは異なっている。魔法使いの求めるものは神秘。神秘の探求こそが命題であり全ての行動の原理となりうる。


神秘とは即ち混沌であると犬島は考える。


「魔法とは一体何処で産まれ現世の魔法使いの元に辿り着くのか」


魔法使いという存在がこの世に産まれてから常にその問いかけはあった。此所では無い何処か別の場所にその源流は必ず存在するはずなのだ。


科学にしろ賢人の叡知にしろ、魔法でさえも全てその源流で産まれこの世界に流れ着く。普通の人間には感知できない一髪ような細く心許ない支流のまた支流。


善と悪、聖と魔。ありとあらゆるものが一つに溶け合い渦巻く円環の源流。


科学を探求する者も賢人も音楽家もそこから得られたものを成果として文明に寄与して来た。それを魔法使いはひた隠しにする。それだけの違いである。


何故今この世界に混沌である彼女が生まれたのか知る由も無い。彼女が死してなお真実の姿と成らないのかは、生きていた時の人としての人格や記憶がまだ残されているからだろう。


もしも彼女が真実の姿に戻るなら。この世界は変容し全ては無に帰す。何故かと理由を問われても、そこに混沌が生まれるのだから。


神や天国や地獄の概念すら彼岸の彼方の混沌から生まれたものだ。


「そんな事を彼女に伝えてどうなる」


犬島はそんな事を一人夜更けに考えていた。ふいに隣の部屋の扉が開いた。


「犬島さん…私来ました」


そう言って扉から顔を覗かせた少女は昼間と違うワンピースを身に着けていた。


犬島はそれを見た途端深い安堵の気持ちに包まれた。そちらを選んでくれた事が何より犬島には嬉しかった。


もし部屋の扉から現れたのが妹の美景であったら。


犬島はソファーから立ち上がると少女を部屋に招き入れた。


胸の中に立ち込めていた鬱々とした気持ちは霧散していた。椅子に彼女を座らせると全てを話した。


犬島は何時に無く饒舌なのは単純に彼女を待ちわびていたからである。


彼女は遠慮がち部屋に入ると、まず花飾りのついた鏡を「素敵」と褒め称えた。


なかなか家に置いとけない系のヒロイン中身が混沌で外見が妹って…∫(´・ω・`)なんやそれ!!?(゜ロ゜)今回もお読み下さってありがとうございます(〃^ー^〃)(六葉翼)また次回よろしくお願いいたします(*・x・)ノ

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