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悪魔達の笑顔を見るから  作者: 無辛川
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序章 2 「クセのあるまほうつかいたち」

まだ書き方に慣れていないので尽力していきます(^^)



古風な雰囲気漂う校舎とだだっ広い学校の敷地を目前にして、俺は気持ちの高ぶりを感じると同時に三年間の間ここで時間の大半をいろんな人達と過ごしていくんだなーという事を実感した。


隣の二人、信と菜々瀬の顔をチラッと覗いてみると二人とも校舎を笑顔で眺めているから俺と同じようにワクワクしているらしい。


順調に学校に向かって歩いていると、学校の正門の両脇に三人の影があった。


右側にいるのは、女性教師のようだが、高身長で百七十はこえているであろう細長い体躯をしている。綺麗な黒髪をゴムで一本に束ねていて、目は異常に鋭く、見られた側が身を竦めるほどで、凛とした顔立ちをしている。


左側にいるのは、ザ・体育教師という風体でジャージに竹刀を装備している。顔はその風体から感じる印象を裏切ることなく、スキンヘッドに強面だ。

けど右側の女性教師の方が目つきは鋭いな、

今どき竹刀系教師か〜と、内心つっこんでいた。


そして何より通行人の注目を浴びてるのが左側にいるもう一人だが……


「あの人なにやってるのかな、、」

菜々瀬が隣りで理解できないといった様子で可愛い顔の上に疑問符を浮かべていた。


「ほんとだね……」

信も同じく困惑の色を見せていた。


「制服着てるからうちの学校生徒だよね?」

俺も困り顔で言った。



その三人目の男子生徒はあろう事か、ザ・体育教師のスキンヘッドを雑巾らしきもので磨いていた。

百八十はあるだろう細身の体躯に短めの黒髪を横にながしていてる。つっていて切れ長な目、白い歯を見せて笑いながらやはり雑巾で磨いていた。

だが体育教師も女性教師もそれを咎めることなく正門を通る生徒達に挨拶をしている。


「あの人は朝のスキンヘッド磨き係なのか?」


「それはないでしょ! 、たぶん……」


俺の軽口に自信なさげに信が答える。


他の生徒の様子を見ると、やはり皆頭の上に疑問符を浮かべている。



「まだ磨きが足りないかな〜?」と言っているスキンヘッド磨き係の横をスキンヘッドtに挨拶をしながら通り過ぎた。


そのことは端に置き、正門を潜り最初に目に入ったのは右側にある大きなソメイヨシノの木とその周りを囲む向日葵だった。

校内に向日葵かー珍しいな〜、


歩いて玄関に向かっていると、校舎に入るための玄関の所に大きな髪が貼られていた。


「あれ何?」


「クラス分けの書いてある紙じゃないかな?」


「あー、そういう事ね!」


「クラス三人一緒だったりしてね。」


「俺はそっちの方が助かるな〜」


「私もその方が安心だな〜」


信と同じクラスが良いのはもちろんのこと、菜々瀬とは今朝会ったばかりだが話しやすいし良い奴そうだから同じクラスになってくれと切実に願ってる。


そうしていざクラス分けの紙を左の一年一組と書かれた方から見て行った。


すると、割と早めに「相楽 観」の文字があった。出席番号は六くらいかな。


信と菜々瀬の様子を見ようと隣を見ると、信がこっちを向き「一緒だね。」といい一組男子の真ん中らへんを指していた。その指の先を見て、確かに『高羽 信』の文字があったことに安堵した。


その隣の列の一組女子のクラス分けを見て見ると『高羽 信』の右下に『菜々瀬』の文字が見えたので一緒だなと言おうとして横を見ると、菜々瀬が困った顔でクラス分けの紙を右の五組の方を見ていた。


まさか自分の名前を見落としてるのか?と思い、「菜々瀬、名前こっちにあるよ。」と言うとハッとした顔で「あ、ほんとだねー、三人一緒で一安心だー」と言っていた。


意外におっちょこちょいな所もあるんだなーと思いつつ、校舎内に入り上履きに履き替え、一階の左最奥にある一の一の教室へ三人で向かった。


ん?気のせいか人がいない感じがするなー。


どんな感じで教室に入ろうかと悩んでいるうちに教室のドアの前まで来てしまった。


横を見ると二人も俺ほどではないが顔が強ばっていた。

「開けるよ。」


「うん。」


「僕も大丈夫。」


強ばった顔で入るのもおかしいので少し笑顔に顔を強制して、 ガラッと横開きのドアを開けた!

だが、予想していなかった光景が目の前には広がっていた。

誰もいないのだ。


あれ?なんで?と疑問に思ってドアを開けたまま硬直していると。


「アッ! そうだ! 最初は体育館集合なんだ。」

と信が慌てたように答えた。


「あーー、そうだった!」

道理で人がいなかったはずだ。


「なんだー、せっかくの緊張が台無しだったな〜。」


「てっきり私も忘れちゃってた。」


そんな感じで三人で笑いながら体育館に改めて向かった体育館へは玄関をはいってすぐを右に曲がって廊下にそっていけば着くはずだ。


入学式開始は八時だからまだ二十分あり余裕があったのでゆっくり歩いていると、俺たちの進行方向とは逆に進んでくる一人の女子生徒がいた。


透き通るような黒髪は長く真っ直ぐで、目は少し鋭さを感じさせるようなツリ目、鼻筋が通っていて、透き通るような白肌だ。目を引くような花ノある顔だ。


だがお察しの通り、あの美人は俺たちの同族だ。同じ失敗はさせまいと善意100%で、その女生徒に向かって「最初は体育館集合だよっ!」と声をかけた。

すると女生徒は白い頬を赤らめた。


おー、けっこう可愛い。

だが次に彼女が発した言葉は俺のその考えをひっくり返した。


「うるさいわね! 分かってるわよっ!」

と目をよりいっそつらして言い放ち、方向を百八十度旋回し、俺達も目指している体育館へと早歩きで向かっていった。


「なんだよ、あいつー、せっかく俺が教えたのに。」


俺はわざとらしく頬をふくらませながら言った。


「まーまー、でも観も少し言い方が馬鹿にしてたよっ!」


そんな指摘を信から受けながら三人で体育館に再スタートした。

本文の改善中

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