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#1 序章-憧れの高校生活へ-


「ありがとうございました〜」

「♫ ♩ ♫ ♩〜」

軽快な音楽とともに扉が開き、今月貰ったばかりのお小遣いで買った雑誌を手にコンビニを後にした。


「中学校、楽しかったな〜」

自宅までの帰路でふと言葉が漏れた。

級長に生徒会長。僕の中学校生活はとても充実していた。中学校生活に惜しみを感じつつも明日から始まる高校生活に期待と不安を感じていた。


(高校入ったら彼女できるかな?)

(2人で屋上とかでお弁当食べたりして〜)

というちょっと前に見たアニメでの展開を妄想しつつも、勉強、人間関係に不安を感じている自分がいた。

母に早く寝るよう言われたが、ベットの中で高校生活での体験談的なサイトを片っ端から読みあさっていた。

「高校生は、部活に、勉強に大変で時間がない。」

「青春最高〜!!」

「部活の後輩と付き合ってます〜」

「高校入ったらモテるようになった〜!」

一通り見終わって息をつくと突然睡魔が襲ってきたので僕はそのまま目を閉じた。


次の日。憧れていたブレザーを着た。自分の姿を鏡で見ると中学の時よりも大きく見えた。ネクタイがまだ結べなかったので父に手伝ってもらった。高校までは車で1時間半。その間、ノリのいい曲で気持ちを高めていた。車窓から見える近所の桜がいつもよりも輝いて見えた。


入学式の会場に着き、「入学式」と書かれている看板の前で写真部の先輩に家族写真を撮ってもらった。写真を撮った後、クラスを確認した。中学の時に同じクラスだった女子3人と同じクラスになった。それとなく3人とも可愛いので、正直嬉しかった。

その後、新しい環境でのお約束、前の中学校の人と固まるのを目の当たりにした。幸い僕のいた中学校からは16人が合格していたのでその子達と一緒にいた。みんなもいつもと何処と無く落ち着かない様子だった。


集合がかかり、新たなクラスで整列した。服装チェックで隣の子と初めて話した。その子は、山崎君という名前で第1印象は丸刈りでスポーツガチ勢だったけどとても話しやすい子だった。式が始まっても山崎君と話していた。なんか、面白かったから。。。。


式が終わり、教室に移動し席に着いた。担任が28歳で凄く背が高く、優しそうな男の先生だった。早速自己紹介が始まり、自分の番が刻々と迫ってきた。

(この挨拶で高校生活が決まる)

そこまでの覚悟を僕はした。

「はじめまして。翠ヶ丘(すいがおか)中学校から来ました。桜井秋斗(さくらいあきと)です。」

「趣味は楽器を弾くこととカフェ巡りです」

短くありきたりな内容だが自分では凄く満足した。

次に山崎君が自己紹介した。彼はお父さんが中国人でお母さんが日本人のハーフだけど全然中国語ができないと言っていた。音楽好きなこともわかり、ますます仲良くなれそうな気がした。


下校し家に着き、すぐにベットに倒れこんだ。

「楽しかったけど、疲れたーー」

つい枕に顔を沈めながら言葉が漏れた。その後何分時間が経っただろう。僕は夕食も食べずに眠りについた。

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