表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
全ての人類に絶望を。  作者: うまい棒人間
狂ってしまった生き方と偏見と忍者とロリコン
95/108

決戦、目覚め。

長い長い、レオルドとの1日合戦、開幕。

 目が覚めた。


 浅い眠りだったけど、まだ寝たいという欲求はない。


 あるのは恐怖、多くの無関係の人を巻き込んだ挙句、敗北して迷惑をかけてしまう恐怖のみ。


 下に見ていた人間共に、迷惑なんてかけてたまるか。


 カーテンを開ける。携帯の天気予報では一日中雨と言っていた。


 案の定、音を立てて降っている。


 六月だし、まぁこういう日も多いもんな。


「好都合だ」


 にやりと笑った。


 そう、今日は天気すら俺達の味方。雨は気配を隠し、奇襲の成功を手助けしてくれる。


「……おはよう」


「あぁ、おはよう」


 後ろから聞こえるのは、いつもの朝聞くような怠けた声ではなく、気合の入った戦士の挨拶。


 今日だけの相方。森谷朱里のコンディションは上々のようだ。


 そしてそれは俺も同じ。


「さっさと朝ごはん食べて、備えるわよ」


「分かってる」


 言葉は大して交わさない。


 交わす言葉は昨日全て交わした。


 後は行動するだけ。


 俺達は二人共無言で、ただもぐもぐとご飯を食す。まるで、一緒に住みたての頃のような雰囲気だ。ピリピリして、今にも弾けそうな、そんな雰囲気だ。


「……弟子一号は?」


「まだ寝てる、朝ごはんと昼ごはん、ちゃんと用意しとくから安心して、あの子にも言ってるから」


「そうか」


 そしてまた無言、決して気まずくない無言の一時、むしろ続いてほしいと願うぐらいの現状。


「「ごちそうさま」」


 二人、同じタイミングで立ち上がる。目が合った。


「……」


「……ふふっ」


 何故か、朱里がややウケしやがった。


「おい、何笑ってんだよ」


「あんたこそ、少しにやけてるわよ?」


 え? マジ? 顔を手に当てて確認すると、本当だった。口角が上がってる。


「……実はね、怖いけど少し楽しみなのよ。あんたと戦うの」


 いつになく柔らかな笑みを浮かべて、朱里は諭すようにそう言った。


「なんだよいきなり、お前ちょっとおかしくなったんじゃないか?」


 昨日の意味不明な「ありがとう」同様、最近のこいつはよくわからない。


「ずっとずっと、叶わないと思ってた。私の夢が少し叶いそう」


「……?」


 一体何を言っているんだ? 理解をしようにも、分からない。分かる要素がない。こういうのを「じれんま」と言うんだっけか。


「……うぅん。何でもない。さて行くわよ……真希!」


 そう言って拳を俺の前に突き出した。何を求めているのか、そっちは簡単に理解出来た。


 全く、なかなか熱いやつじゃないか、雌の癖にこういうのが趣味なのか?


 そうだな、俺もなかなか好きだぜこういうの!


「あぁ……勝つぞ、朱里!」


 突き出された拳に俺の拳を合わせる。


 お互いの顔を見つめ、にやりと笑う。


 不思議だ、戦力的にはとても不利な状況で、相手依存の作戦しか立てられなかった俺達なのに。


「「負ける気がしない!」」


 声すら合わさる。昔は嫌ったこの現象、相棒となっている今なら、とても嬉しい。


 そうだ、俺はこいつと、こういう関係になりたかったのかもな。


 恋人じゃなくて、それでも好きで。付き合ってなくても、隣にいる……。


 無意識に求めていた相棒は、小さくて頼りない、それでいて確かに強い女性だった。


 求めたものは手に入れた、なら次すらも貪欲に生きる。




 ────何も失わない道を手に入れてみせる。



「さぁ登校だ相棒! 裏切るなよ!?」


「誰にものを言ってんのよ! こっちの台詞だから!」


 傘を片手に、ドアを開く。


 さぁ、決戦だ。結城萌花も、弟子一号も。絶対に守り抜いてみせる。


 どんな手を使っても、守るんだ。


 俺がいつか、敬意を持って殺すために!


この戦いの目的は

林田たちは「シーガとブランシュを倒す事で記憶消去を止め、レオルド達にもう強硬手段は通じない」ということを伝えることです。

この戦いは「油断」がキーとなっています。

先に勝利を確信して、油断を見せれば一気に畳み込まれるでしょう。

リンデンは夜を利用して油断を促す作戦を立てました。

そしてこの戦いは「隙と弱点」を見せたら敗北します。


さて、今一度3章を思い返しましょう。


既に勝利へと繋がる油断を生み出すキーは、物語に出ています。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ