結局は最低最悪
10日に投稿します(大嘘)
マジすみませんでした。
「…やばいな」
「ど、どうしたんですか?いきなり…?」
テスト前1日前の放課後、いつものように結城萌花放課後で勉強していた俺は大切なことを忘れていたことに気がついた。
「部長の件…!」
そうだった、はっきり言って完璧に忘れていた。
唯一この2週間で発生した問題の中で俺が不幸になるものを俺は何故か頭からかき消していた。
先生にも言われていたはずなのに…!
「…まずいな、テストの点の減少、あの教師ならやりかねん」
一緒にラーメンを食べた時に知ったことは2つ、あのラーメンは美味しいということとあの教師は頭おかしいということだ。
「あ、あの!なにか力になりましょうか!?」
俺が悩んでるのを見てか、溢れる優しさでそう言ってくれた。
ちょっと考える、こいつを部長にすれば…という考えが浮かんでくる。
「いや、ダメだろ…」
そうすれば色々助かるが流石にそこまで俺も外道ではない。
彼女には恩があるからな。これ以上迷惑かけるわけにもいかないしいきたくない。
「林田くん」
「ん?なに?」
無意識に名前を呼ばれた方を見る、前髪を上げた結城萌花と目が合った。
「あってめぇ!?」
「…いい人ですね、林田くん」
ニコッと笑って、そう言った。
油断してた、こいつの力を忘れてた。
そして俺はこいつの力を肯定しているからなんとも言えない。
ついため息が出てしまう。まぁいいさ、言っておいて損は無い。
「…別に、普通だろそんなの。そもそもお前は無関係だったのに俺が無理やり誘ったことが始まりだ。だからこれ以上迷惑をかけたくないんだよ」
「べ、別に迷惑だなんて思ってませんよ?私はただ林田くんの力になれればと思って…」
力になれれば、か。
どうしてそこまでしてくれるのだろうか。それが分からない。
だって俺は彼女に何もしていないししてあげれることも無いから。
「なぁ、何でそこまでしてくれるんだ?」
簡単な疑問をぶつける。結城萌花は特に悩む様子もなくすぐに答えを伝えた。
「わ、わたし、林田くんと、友達になりたいんです!」
「…へ!?」
と、友達!?Friends!?
「ちょっ、ちょっと待てお前俺と友達ってどういうことだか分かってんのかおい」
それはあれだぞ、つまりは地球人全員を敵に回す好意だぞ。あ、これやばい偶然にして最高レベル。
いや今はそういうのいいんだって!
「や、やっぱり駄目ですよね…」
色々勘違いしすぎ…やばっ涙目になった!まずい泣かれると色々困る。
「いやそういう事じゃなくて」
うん…なんて伝えれば良いのだろう?
俺のこと正直に話したところでだ、俺にとってはマイナスしかないのでNG。
ここは適当な理由をつけた方がいいかもしれない。
だが彼女は心の声を聞くことが出来る。だから本当のことを言いながら俺の正体を隠す必要がある。
「…いや、うんあれだよあれ。俺も家族を除けば天涯孤独だったから初めての友達とかちょっと緊張しちゃっただけで…」
「そ、そうだったんですか…じゃあ私たち初めて同士だったんですね…」
「なんかその言い方やめようか」
「気づかれましたか」
よく見ると涙は既に止まっていた。こいつ自分の涙腺をコントロールしてやがる。
やっぱ確信犯だわ。
「俺も友達いなかったけどよ、そもそも友達ってなろうとする物じゃなくて気がついたらなってるものなんじゃないの?」
「い、一理ありますね」
「だからこう…なんて言うか、そんな友達料みたいなことすんのやめて欲しい」
「そ、そんなつもりではっ!?」
いやいや、分かってる分かってる。お前がそういうこと考えない人間だってのはこの2週間でよく知ったから。
「友達ってそういうもんだ、友達になりたいなんて言うな」
「でも…」
なにか言いたげに口ごもるが、何も言えなくなった。
俺の言葉は一種の逃げ、俺は深いつながりになればなるほど切れた時の反動はとてつもない。
俺が地球人を殺すために来た、なんてことがバレてしまえば彼女はきっととても傷ついてしまう。
本能が何としてもそれは避けろと言っていた。
だから距離は取らなければならない、俺から近づくなんてもってのほかだ。
友達なんて作っていいわけがないだろうが。
「…じゃあ俺は帰る、またな」
「はい…さようなら」
間違ってはいない。
たとえこの突き放す選択が間違っていたとしても、俺はそれを受け入れる。
知り合い以上、友達未満。
俺と人間の関係なんてそれで十分だ。
だからこそせめて、滅ぼす時は苦しむ間もなく消してやりたい。
それが、知り合い以上の存在が唯一できる彼女を苦しませない手段なのだから。
次からはちゃんと投稿します…




