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全ての人類に絶望を。  作者: うまい棒人間
君のための2週間
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最低最悪の真実

今回も短め、すまないね。

いろいろ忙しいんですポケモン関係なく。

 テストまでの残り………12日




「おい、森谷朱里」


「…なに?」


 今日もすべての授業が終わり、ほとんどの生徒が教室を出ようとしている状態で俺は森谷朱里に声をかける。机に勉強道具を広げているところを見るとこいつは教室で勉強するつもりらしい。よし、好都合だ。


「今日さ、ちょっと図書室来てくんないか」


「なんでよ」


 見るからに今日の彼女は不機嫌だ、ストレス溜まってんだろうなぁ。


「んー…行けば分かる」


「別にやらしいことしたいとかそんなんじゃないわよね」


 は?面白い冗談だな。


「いや、おまえのその特にとりえもなさそうな体でやらしいことなんて思いつくわけな」


 殺気!?


 偶然森谷朱里の手元を見ていたからかこいつが今何をしようとしているのか俺には理解できてしまった。


 だがもう遅い。


 次の瞬間ヒュッ。と俺の頬をシャープペンシルがかすめた。


 少し遅れて頬が切れる、耳にも少し当たったようだ、血が出ているかはわからないがすこし痛む。


 後方でもピシッと音が聞こえた、恐ろしいが後ろを向くとシャープペンシルが窓ガラスに突き刺さっていた。


 幸い、誰も見ていなかったからよかったものの…下手すりゃ有名人だぞこりゃあ


「コロス」


「やけにカタコトなのが超絶怖い」


 だがここでひるむわけにもいくまい、こいつを連れて行かなくては作戦が失敗してしまう。


「とりあえず、新しい作戦を思いついた。今日決行したいから図書室に来い」


「はぁ、初めからそう言えばいいのに。あと…」


 びしっと俺を指さしてこういう。


「私を悲しませたから今日の晩御飯のペンパイナッポーは抜きね」


「色々ツッコミたいところはあるけどまぁいいだろう」


 ペンパイナッポーってなんだよ、どんな味するんだよ。てかそもそもパイナップルって晩御飯なのか。


 …まずペンパイナッポーって食べ物か?


 俺が思考をまとめている間に森谷朱里が荷物をまとめて、図書室へ行く準備を完了させていた。


 今はとんでもなく不機嫌だが、今に見てろ。


 今日の晩御飯を蘇らせてやるよォ!!





 ✖✖✖





「…私帰る」


 図書室に入った途端、森谷朱里がそんなことを言い出した。


 森谷様、逃げてはダメですよ?


 逃げる彼女の腕を掴む。


「…ほら行くぞー」


 そう言ってもなかなか従わず、じたばたと暴れ始めてきた。その姿おもちゃをねだる糞ガキの如し。


「なに!?なんなのこれは!?今まで晩御飯を腐った果物しか与えてこなかったことに対しての復讐だとでもいうの!?」


「初耳だぞそれ」


 森谷朱里「やっちまったァァァ!」と言った表情で膝から崩れ落ちた。


 うう…と半泣きになり、小さく「わかった」そう言う。


 本来泣きたいのは俺なんだけどな。


 なんだよ全ての食事が腐っていたってよぉ、それを俺は美味しくシャリシャリしてたってのか?そして何よりこの女の容赦のなさがやばい。


 気を取り直して、ようやく図書室に入ることが出来た。


 そこで待っていたのは森谷朱里がここに入りたくなかった原因である結城萌花が立っていた。


「こ、こんにちは!森谷…さん」


「う、うん…こ、こんちには!」


 森谷朱里の動揺っぷりが凄まじい。今まで俺と喋っていた時とは大違いだ、汗は滝のように流れており顔も死者のように薄白い。


 ざまぁ。


「や、やっぱり無理ぃぃぃぃ!!」


 な、なにぃ!?この期に及んで逃げやがった!


「あっちょっ待てコラ!」


「ごめん急用を思い出したから!」


 白々しすぎんだろ!


 そう言い残して彼女は廊下を全速力で駆け抜けていき。姿を消した。


 ちなみに空耳かもしれないが階段付近でなんか激しい音が聞こえた。空耳じゃないことを信じたい、はっきり言えばあいつが怪我しててほしい。


「え、えーっと…やっぱりわたし嫌われてるんですかね…」


 しょぼんと俯いて、悲しそうに結城萌花が呟く。


「いや、そんなことはねぇだろ」


 だってあいつはそういうやつだからな。俺もあいつもお互いのことは嫌いあっているが、彼女のことは多分俺が一番知っている。


「な、なんでそんなことわかるんです?」


「…なんでだろうな」


 自然に口元が歪む、自分でも何言ってんだか。と思う。


 出会ってまだ1週間ちょいしか経ってないのに、そんな奴が人のことを知ったなんて言っちゃいけないんだろうけど。


 1つだけ、はっきりと分かっているところがある。


「あいつは、人間が好きだからな」


「に、人間が好き…ですか?」


「あぁ、分からなくていいぞ分からなくていいぞ」


 そう言っても結城萌花はうーん、と考え込む。だから知らなくていいんだよ、首突っ込むな。


 そしてそのうち「はっ!」と何かを理解したようだった。そして大きな声で元気よく


「も、もしかして!2人はもう2人しか知らない秘密を共有しあう仲に!?ふ、不純です!不順異性交友です!」


 そんなことを口にする。


「…すぐそういう発想に辿り着くくせやめろ」


「す、すみません。わたし妄想が激しいものでして…えへへ」


 えへへ、だと?


 えへへじゃ済まされねぇよおい、周り見てみろなんかざわついてるぞ今の発言で。


 ていうかお前図書委員じゃねぇの?図書室で大きな声出してはいけないって看板たってるじゃん。


 守れよ…?


「まぁいいや、しょうがない二人でやるか」


「は、はい、わかりました」


 3人でなら早く終わるはずだったんだが、別に2人でもそこまで何かが変わるという訳では無い。


…あと意外と真実を言われて結構ビビった、なんか勘が鋭いなこいつ。

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