林田真希の戦い
友達の作品が連載再開したのでこちらも便乗して投稿します
「おーい!林田くん!」
全然会えないなぁ…この森林地帯に入って行くのは見えたんだけどなぁ。
私、森谷朱里はすごい形相でUFOみたいな飛行物体を追いかけた林田くんを追いかけて今ここにいる。
1度森の中で迷い込み1時はどうなることかと思ったが、爆発音や何かが響く音がする方に歩くとなんとか抜け出すことが出来た。
そして今林田くんを探している最中。
来るな、って言われたけどさ、この森って確か熊が出るし蛭だっている。ここらでは一番危険な山森なんだ。そんな所を林田くん1人だけで行かせるわけにはいかないよ。
あの時助けてもらったし、借りはかえさないと!
「林田くーん!どこー!!」
✖✖✖
ここにいるから来んじゃねぇ!!
余計なことしやがってこの疫病神が…!何度も何度も俺を追い詰めやがって…!
俺は頭を抱えた、①と②どちらを選んでも片方の目的は達成できない。それもこれも今黙々と近づいてきているあの森谷朱里とかいう女のせいだ。
「さて…ワシを殺すか?」
にやりと怪しくレオルドは笑う、やはりこのジジイは侮れない、もしかしてこうなることを予測していたのではないかと思うほどである。
「くそ…!!」
今ここで人間共と戦って勝てる気がしない、ただこいつをここで逃がしたくない…!そして何より。
「くそっ…!!」
もう時間が無い、俺の選んだ答えは…!
「次に会ったら、覚えとけっ!」
俺は森の中に入った、選んだのは①だった。こいつを殺すことに夢中になっていたが俺の本来の目的は地球侵略、人類滅亡である。
ここでその道を閉ざすわけにはいかない。背に腹は代えられないし、何より大切なのは俺の命である。この命なければ何もできない。
だから俺はこのレオルドの処刑を「次」という万に1つぐらいしかないチャンスにかける。
「…でも…」
俺が、この選択をする決定打になったのは、最後に出てきた「殺したくない」であった。それはどっちのことなのだろうか、俺ですらわからない。
奴の乗っていた空飛ぶ何かが飛ぶ音が聞こえる。やつもどこかにいなくなったのだろう。
自分の心がわからないまま、俺は森の中を1人で歩いていた。その時。
「きゃああああ!!!??」
「!?い、今の声は森谷朱里か、何があった?」
ちょっとビビったが…まぁ、理由はなんとなくは分かる。鉄クズと化したロボット共を見て驚いたんだろう。
「…そんなんで、あいつ驚くかな…?」
ふと浮かぶ疑問、鉄クズと不良、女子から見たらどっちが怖い?多分男でも不良って言うな。
あいつ不良×3と対面して全然取り乱さなかったしな、じゃあなんで…?
「…取り敢えず見に行ってみるか」
奴もいなくなった、俺がもうあの女にあっても大丈夫だろう。
だがこれが、この選択が、この世界に降りてきて、一番のミスだったということがを俺は痛感することになる
✖✖✖
「…あんのクソジジイ…!」
森の中から外を見ると、森谷朱里の悲鳴の理由が1目でわかった。なーにが「ロボットは9体だった」だよあのペテン師め。
俺が見た光景は9つのガラクタ、そして怯えている森谷朱里に、10体目のロボットだった。
どうやら奴は俺が殺す選択をした場合あの10体目のロボットで反撃してその隙に逃げるつもりだったのだろう。
俺の選択が正しかった、もしあの場面で②を選択していたら全てを失っていただろうな。
俺は安心してほっと胸をなで下ろした。
「…って、ほっとしてる場合じゃなくないか?」
そうだ、これはまずい状況かもしれない…!
この10体目のロボットの登場によって俺の作戦がほとんどパァになってしまう。
このロボットが森谷朱里を殺した場合、俺に被害が及んでしまうのだ、どうしても今俺にはこいつに生きてもらわなくては困る。
「でも、助けたら正体がバレてしまう」
問題はそこである、どっちにしろまた俺は選択を迫られた、しかもさっきと同様時間が無い。くそ、今日はやっぱり嫌な日だ。
選択肢①はこのまま森の中に消えて森谷朱里を見捨てる。
選択肢②は正体を明かしてあのロボットを破壊する。
「…はっ、考えるまでもねぇな…」
どう考えても選択肢②にはメリットがない、選択肢①ならば色々面倒なことにはなるが俺の正体は隠されるし何より安全だ。
俺は侵略者のリンデン、今まで甘かった心に別れを告げるいい機会だ、森谷朱里は見殺しにさせてもらおう。
俺は腕時計を使って今度こそ元の世界に帰ろうとした。
ボタンを押すだけで俺は元の世界に帰れる…?
「あれ?おかしいな…」
ボタンを押しても反応しない、やっぱりあの時壊れてたのかな。
「いや、反応が遅くなってるだけか、すぐ帰れるな」
どうやらあの衝撃でボタンを押した瞬間帰れるといったことはなくなったらしい、ただ壊れている訳では無いのて安心して元の世界に帰ることが出来る。
でも、かなり危ない状態だ。あと1回使えばきっと壊れるだろう、だが片道あれば大丈夫。向こうでこの時計は治すことが出来るはずだ。
腕時計が光はじめた、これは機械が正常に動いている証拠。あと数秒で俺はこの世界から消えて元の世界に帰れる、長い一日が終わる。
あぁ長い1日だった。あの女から始まって、結局最後まであの女に振り回されてたな。
いくら力が強いと言ってもあのロボットを破壊するのは厳しい。きっと森谷朱里は死んでしまうだろうだろう。
もう時間もない、最後にお別れぐらいしてやるかと思って俺は森谷朱里のいる方に振り向いた。
「ま、楽しかったよ…朱里」
俺はそのまま、この世界から姿を消した。
これが正解なんだ、と言い聞かせながら。
「…ところで、なんで俺は泣いてんだ?」
✖✖✖
足がすくんでいる、情けない、こういう時のために私は強くなったんじゃないのか!
私は自分でそう頑張って言い聞かせていたが足は一向に動かない、遂にはぺたりと座り込んでしまった。
森谷朱里の一生はここで終わってしまうのだろうか…。
「林田くん…」
ダメだ!林田くんに頼っちゃダメだ!自分でなんとかしなきゃ!
ロボットが近づいてきている。
「でも…!」
怖い、足が動かない、逃げることすら出来ない…!
そしてどんどん近づいてくる。
「死にたくない…死にたくないよ…まだ死ねないよぉ…!」
情けない、ついに泣いてしまった、本当になんのために私は強くなったんだ。
「助けて…!」
ロボットが私の目の前まで来た、右腕を振り上げている。私を潰そうとしている。
「助けて林田くん!!」
私は力いっぱい叫んだ。願った相手はここにいるとも限らないのに、私はその人の名前を叫んだ。
しかし無情にもその右腕は私目掛けて振り下ろされる。私は恐怖で目を瞑った。
あぁ、結局復讐もできずに死んでしまうのか…!
「…?」
おかしい、もう直撃してもいい頃なのに。
私は怯えながら目を開ける。
まず最初に目に写ったのは右腕のが消えていたロボット。
そして次に写ったのは…。
「…大丈夫か?」
「林田くん…?」
右手に光る剣の様なものを持った、林田くんだった。




