ある英霊の奇跡と鼓動②
ぼくは目覚めた時、ベッドにいた、
何故だか息苦しいしあったかい。
だが、身構えていたのでいきなり起き上がるということはしなくて済んだ。
その理由は簡単だった。
メルがぼくにだきつきながら一緒に寝ていたからだ。
メルのまあまあ豊かな胸はぼくの顔にクリーンヒットし、見事に呼吸を阻害、そしてメルの体がぼくの体感温度を上昇させていたのだ。
だがぼくは焦らない。
メルだってわかってやってるはずだ、うん…はず、だよね?
ぼくにだって性欲はあるし、こんなことされるとメルのことを意識せざるを得ない。
だからぼくはメルの顔付近まで顔を上げ、メルを見据える。
「起きてるんでしょ?」
「あはは、ばれたかー。」
とは言うものの、その顔に悪びれた様子はない。
むしろ嬉しそうないたずらっ子みたいな顔をするのをやめてほしい。
……絶対からかうからね。
そう覚悟を決め、ぼくはそのままメルに抱きつく。
「メル、そんなことして、私がずっと黙ってられるような子だと思ってた?」
「え、ちょ、えええええ!?」
動揺しすぎてむしろ面白い…このままもっと…ふふふ
「私、メルのこと一目見た時から、その、好きになっちゃったんだからね…?どう責任とってくれるの?」
「え、ええ、ハル、だって女の子だし、ええええええ!!?ど、同性愛って国じゃ認められてないのに……ボソボソ」
ありゃ、オーバーヒートした、弄りすぎたかな?でも、最後の仕上げは…
ぼくはあたふたしてる姫の唇にそっと、キスをした。
そうしたらもうメルは顔を真っ赤にしてベッドに倒れてしまった。
一目惚れって言うのは事実だけど、実際に経験があるわけじゃないぼくにしては大胆な行動だった、けど、得られたものは大きかった。
ぼくはグッ、とガッツポーズを決める。
それにさっきの仕返しもできたし。
あ、メルが気絶してる間に自己紹介しちゃうね
ぼくは佐藤 小春。
今まで容姿とかについて何も言われてなかったけど、一応女の子だよ。
髪色はもちろん黒、そしてロング、なおしてももうなおらないため放っておいてあるけど二本アホ毛がたってるのがチャーミングポイントらしい。
ちなみに胸の大きさの話したらコロスから。
あと、実は武術とかちょっとやったりしたら古武術の天才とか言われちゃって多分ほとんどの武術でなら負ける気がしないほどの達人に達したって自負してる。
この世界では通じるかわからないけどね、それにぼく、女の子にしか今日ない人だから。
ん?変態?知ってる(ドヤ)
あ、ちなみにメルと最初会った時に女の子の友達ができて嬉しかったのか、あだ名で呼んでいいかと言われたので了承した。それが『ハル』だ。
ふぅ、少し長かったかな?ま、いっか。
次にメルが目覚めた時に恥じらっているメルの姿が可愛すぎてなかなか話しだすことができなかったのは秘密だ。
そしてもうちょっとして落ち着いたら、図書館が王宮内にあるというので連れて行ってもらうことにした。
夢の中の英霊に興味がわいたので調べる気になったけど、英霊の言う通りには書かれておらず、事実は見当違いなことが書かれていると考えられるが、どうなていることやら。