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2話 王族の覚悟

姫っぽいのが何か話してくる。

やっぱ、自称姫だった。

彼女の見た目は綺麗な黒髪ロングで右目綺麗な赤、左目は狼のような琥珀色のオッドアイ。とても清楚だが可愛いって感じだ、意外とやんちゃそう。

そんな姫と軽く挨拶を交わす。

姫の名前はメルティ・セルフィード。

何故か他の人よりぼくには楽そうに話し、メル、と呼んでいいと言われた。

ぼくは軽く会釈すると、国王っぽい人がこの部屋に入ってきたのを視認。

ぼくは30mか40mはある距離を一瞬で詰め、近衛兵っぽい奴の腰に下がっている剣を拝借し、国王の

首に当てる。

当然、周りは騒然。

姫と話していた他の4人も、周りの魔法使いっぽい人も、姫以外は驚いている。…何故姫は驚かない。


「まず、聞きたいんだけど、ここ、どこ?」


その問には(メル)が答える。


「ここは王家セルフィードの宮殿でハルが剣をつきたてている人は私の父、ガイ・セルフィードよ。」


「そっか、じゃあ、何でそんなところにぼくらはいるの?」


これにもメルが答える。

……ってか国王気絶してるしヨダレ垂れてる、きたなっ。


「近頃、魔族が進行してきて、それに対する処置だそうです。全部父の提案ですね、古代の儀式なので呼ぶことはできても返すことはできません、そのため、国を救ってくださるのなら、王族全員は命を差し出す覚悟は全員できています。」


ふむ、それが聞ければ後はいいか、魔法使い含むここにいる12人の王族は覚悟するように強い意思を込めた瞳でぼくを見ていて怖いとかは全く思ってないんだから。


ぼくは王をゆっくり横たわらせ、近衛兵に剣を返すとメルに近づく。

周りはぼくを見て、静かになっている。


そしてぼくは最後に本心を伝える。


「あのさ」


「はい?」


「ぼく、眠いからベッドある部屋貸して?」


「「「「「はい?????」」」」」


あんなに静かだった周りと凛としていたメル達の心がひとつになった瞬間だった。

ちなみにぼくは睡眠不足で寝起きで苛立っていた八つ当たりも兼ねていたのがさっきの騒動だと部屋に案内してくれたメルに言ったら爆笑していた。

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