第二話 戦うために
彼女は現れた。
「大丈夫?立てる?」
「うん・・・」
俺は目を疑った・・・
目の前で俺の好きな女の子が戦っている。
「い、一体君は・・・」
「話はあとで」
「先にこいつらを倒さないと」
次々と敵を倒していく。
「今のうちに逃げて!!」
彼女は言った。
俺は一目散に避難所へ逃げた。
避難所では生き延びた人たちが群がっていた。
「泰治!良かった生きてたんだ。」
「当たり前だろ・・・」
暗い表情で言った
あたりを見回した。
「あれ?俺の家族は?」
「・・・・・・・・・」
「おい・・・俺の家族は?」
「お前の家族は・・・奴らに殺された・・・」
泰治の言葉が理解できなかった。
「嘘だろ?」
「なぁ・・・嘘って言ってくれよ!」
俺は混乱していた。
「本当だ・・・」
「うぁあああああああああ!」
俺はそのまま気絶した。
目を覚ました時には彼女が戻っていた。
「もう、平気?」
彼女は言った。
「ああ・・・」
「俺の家族は死んだんだな」
「ええ」
「くそっ!あいつら許せねぇ!」
怒りがこみ上げた。
「俺の家族もみんな奴に殺された・・・」
「許せない」
泰治が言った。
「で、二人は奴らをどうしたいの?」
彼女は言った
「そんなの決まってるだろ」
「奴らと戦って倒す!!」
「俺も同感」
「本当に戦う勇気はある?」
「・・・ああ」
「ある!!」
「じゃあついてきて」
彼女に言われたままついて行った。
「ここは?」
「地球防衛軍」
「通称EDF」
「さっきのような得体の知らない外敵から人類を守るのが私たちの仕事」
「今までは地球の外部で戦っていたの」
「でも奴らは地球の内部にいるじゃないか」
俺は言った
「そんなの私にだってわかんないよ」
「ただ知っているのは、奴らは不思議な力を使うことよ」
「どんな力?」
「それは・・・」
ドーン。急にでかい音がした。
「美香、そこまでだ!」
突然大男がやってきた。
「た、隊長!」
「外部の人たちに教えたらいかんだろ」
「・・・すみません」
「で、君たちは何だね?」
戸惑った
「お、俺たちは・・・」
「彼たちはここの部隊に入るつもりよ」
彼女はわけを説明してくれていた。
「なるほど」
「で、君たちはここの部隊に入りたいんだな?」
「は、はい!!」
「よし、いいだろう」
「あ、ありがとうございます」
「泰治はどうする?」
「お、俺もよろしくお願いします」
「ただし、まずは訓練からだ」
こうして俺たちは一応EDFの一員になった。