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No.36
妖怪 邪念卵
言ってしまえば妖怪の卵みないな妖怪
気付けば心にどっかで潜んで居て
それをどの様に扱うかで大きく変貌する妖怪だ
温め続ければ恐ろしい妖怪になり
早めに見つけ出すと可愛らしい雛にもなるそうだ
また邪念卵を注意深く取り扱う者は
美味しく調理してしまったと言う話も聞く
本来
愛情を向けるべき対象の卵だが
こいつは大事すると大問題になる事が多いので
注意が必要そうだ
No.37
妖怪 邪口さん
不思議な寄り添う妖怪
普段は気ままにさまよい
常に半笑いな妖怪だ
捻くれた性格で人を試す様な声を囁いたり
姿を現したり現さなかったりする
捻くれ者の邪口さんなどと呼ばれており
その声を聞いた者は
気持ちを締めたり開いたりする様子
善悪の区別など無いが
中途半端な気持ちが気に入らない様子だ
一節では鬼かも知れないと囁かれている
No.38
妖怪 未完実
みかんの様な妖怪
人の頭から枝の様なものが生え
そこに実る妖怪だ
アニメや漫画など途中で終わってしまった
モヤモヤした気持ちで育つらしく
その思いが強い人は
未完実の重さに頭を項垂れてしまう
念願の作品が良作だと未完実の皮が剥けて
爽やかな思いになるらしい
逆に駄作になってしまうと苦い思いをする様だ
未完実の皮の剥け方も個人差があり
焦った様にマダラに剥けたものや
遊び心ある剥け方をする時もある
未完実のは期待と気持ちに反映されるのだろう
No.39
妖怪 歌繋儀
様々な知らない歌を歌う
妖怪の様な女性だった
私が妖怪図鑑を作る切っ掛けにもなった
エピソードだが彼女は様々な歌で
誰かに伝えるとの事が目的らしい
その技術の一部を私は教わった
そして39番目に登録して欲しいと言って
歌いながら消えて行った
歌は歴史を通して記録される技術の一つだ
きっと彼女はそんな古い歴史の中で
生まれた立派な存在なのだろう
No.40
妖怪 腹切り道化
深刻な悩みに付け込んでくる妖怪
人は深刻に悩むと様々な考えが浮かぶものだが
こいつはそんな悩みを嘲笑う
とても危険な妖怪だ
疑問や悩みに付け込んで
自分も切腹するよと囁き
死を連想する様に仕向けるのだが
こいつにはそもそも腹が無い
切腹をしても意味がないのだ
腹を割って話様な事もしない
そんな存在である
追い払うには様々方法があるらしいが
私が知った方法は
介錯を自分がすると名乗り出る事だ
そうすると腹切り道化は
苦虫を噛み潰したような顔で去って行く
ギロチンの様な処刑台が苦手らしく
首を差し出す事は絶対にしない
それが腹切り道化でる




