06【テーブルと椅子の栽培】
『ティータイムキノコセット』を買ってみた。
さいわい家には庭があるので、そちらにテーブルと椅子が欲しい。
うわさには聞いてたけど、テーブルと椅子になるキノコのセット、入手。
胞子を飛ばしたくなったら、勝手にどこかに行くらしい。
もしかしたら山とか森とか・・・販売会社に戻るんだろうか?
そこらへんはよく分からないけど、黄色いカサに水色の模様を選んだ。
栽培セットからコルクみたいなものを取り出して、取説通りの間隔で植える。
1週間くらいで、みるみるうちにテーブルと椅子になった。
おそるおそる座ってみると、ふよふよとした低反発な座り心地。
テーブルキノコも、カサや軸の部分は案外としっかりしている。
お茶の時間にしてみようかと思う。
茶器と茶菓子を用意して、キノコ椅子に座り直す。
茶器は青墨で細かな幾何学模様が描かれたもので、茶菓子はクッキー。
そこに1羽の翡翠色の小鳥が飛んで来て、テーブルに着地した。
愛らしいタイプのこなので、クッキーを砕いて片手で示してみた。
突き方も痛くないので、誰かに飼われているのかもしれない。
意外なお客に微笑。
そのあとやって来た訪問販売のすすめで、魔法アイテムを買ってしまった。
4500シューイーズかぁ。
ネックレスとしてデザインは気に入ったから、まぁいいかなぁ。
「記憶を収録できるアイテム」かぁ。
『ロッキング・ハート』・・・取説によると、それが合い言葉らしい。
商品名が合い言葉、発動には意識を集中させる条件付きだ。