25【花のような可憐なひとになりたい】
ノア君と元勇者さんが経営している花屋さんに行った。
「おや、この気配・・・君、アトリメデューナ?」
元勇者さんに、ノア君がアトリメデューナだってバレた。
そして、元勇者さんは味方になってくれるらしい。
最近、おかしなうわさがたっていたのは『うわさ好きなばばぁ』の所業。
ノア君の働く「フェアリノス」経営に悪影響をもたらしている。
それから、最近ストークが過激になってきている『危ないじじぃ』について相談。
「おい、おい、アノちゃんの兄かっ・・・!?名前はなんと言ったかっ・・・」
びっくりして振り向くと、ジョギング中であろう『危ないじじぃ』登場。
花屋のお兄さんこと元勇者が、ノア君を隠すように前に出た。
すると遠目から、「勇者っ!?ヤバい、ヤバい、ヤバい!!帰るっ」と去って行った。
ほっと一息つくと、それを待ってくれていた元勇者さんが言った。
「あいつは何か特殊な能力持ってるな・・・俺は元勇者だって極秘だぞ」
「怖い・・・」としか言えない私。
「あいつ、警察の局長の隠し子だって本当らしい」
「どうやって分かった?」
「通報したら、そのひとは局長の隠し子だって電話口で言われた。対応しないって」
「局長は突然の心臓麻痺で1週間前に死んだ。葬式に出たよ」と元勇者さん。
「「えっ!?」」
「状況変わるかもしれないぜ?これ、俺の名刺。何かあったら言え。斬るから」
「「斬る?」」
「あいつ、何の罪かは分からないが・・・どうも、時効が切れたばかりらしい」
怖がる私に、ノア君はその場で薔薇の花を一輪、買って贈ってくれた。




