23【木漏れ日の中のキス】
だぼだぼとしたフードパーカーに、七分丈のズボン、こだわりが魅えるスニーカー。
ノア君といつもとは違う公園にデート。
花畑を一望できる木陰で、隣り合って座っている。
「ノア君のこと・・・もっと、知りたい」
「もしかしてセックスしたいのっ?」
「い、いや、まだ違うですっ。昔のこと聞きたいって意味ですっ」
「ああ、なんだ・・・初めては燈ちゃんがいいって言ったっけ?」
「はい。聞きました」
・・・俺ね、14歳頃から発育がかなり進行して・・・両親に捨てられたんだ。
女性的な曲線やふくらみを、実の子供でも・・・見苦しいみたいな言い方された。
アトリメデューナはまだ一般浸透してなくて、秘密にしてなきゃいけない。
本当はSPとかがつく筈なんだけど、SPに襲われそうになったから断ったんだ。
男の時も女の時も、命や貞操が狙われてる。
危ないじじぃも最近、「ヤらせろ」とか言っていた。
アトリメデューナは何かしらの才能を持ってるはずなんだけど・・・
俺の場合、不明なんだ。
まだ未発見なのかもしれないけど・・・
それから俺、本気で好きだと思ってるからこんな話をしている。
学校にも行ったことない。
あと、貸してくれた本めっちゃ面白かったから、感想を言いたい。
そんな流れで、私は「初めてがしたいだけ?」とぼやく。
「違う。なんだか好き!アトリメデューナは浮気しない脳なんだよ」と言われて少し安堵。
「じゃあ・・・今日から付き合いはじめでいいよ」
私はノア君の唇近くにキスをした。
その部分に熱が移ったような仕草をしたノア君は女性化、ほほにキスが返ってきた。




