20/31
20【兄の結婚式】
結婚の約束をして付き合いだして約一ヶ月半の本日、兄とマリアンヌの結婚式。
マリアンヌ側の親族は、やっぱり身長が約8センチ。
ウェディングドレスを着たマリアンヌはとても可愛い。
ただ、ヴァージンロードをヴァージンで歩くはずだったのにとマリアンヌの父。
お父さんはちょっと厳しすぎたのよ、と彼の片手を覆うように叩く奥さん。
「結婚式、ってこんな感じなの?」
「結婚式出席するの初めてなの?」
「そう。マジで緊張してる~」
小声で男子の正装をしているノア君と会話してる途中、彼が「あ」と言った。
女性化が急に来て、15歳の発育のいい彼になかなか豊かな丸みが現われる。
がっくりとため息を吐いて落ち込むノアちゃん。
「大丈夫、なんとかなるよ」
「男の状態・・・保ちたかった・・・」
マリアンヌとお兄ちゃんの愛の誓いとキスを見て、ノアちゃんは感動していた。
「俺、まだ付き合ってるのか分からないのに呼ばれてよかった。ありがとう」
「なに?世界の最後みたいに??」
「もう帰る」
足早に教会をあとにするノアちゃんを追いかける。
木陰で休んでいる彼女の側に寄る。
無言で隣にしゃがむ。
「俺は、途方もない夢を見てる・・・男としても女としても燈ちゃんが好きだ」
そう言って彼は、「唐突だけど」とぼやいて、私のほほにキスをくれた。




