17【ノア君の不根】
不根:ふね→雰囲気ものの造語です。
デートも兼ねて、ノア君とふたりで公園に行った。
ノア君は「燈ちゃんのこと好きだから話しておきたい」って前置きした。
アトリメデューナって言うのは、特殊な雌雄同体のこと。
時間帯によって身体の性別が男女・両性・中性に変わる不思議体質。
世界的に男性の時に子供を作った前例はあるらしい。
女性の時にはまだ前例はない。
それから、条件が満ちれば性別が一定固定される前例もあるらしい。
運命のひとのために、精神的に性別が一貫すること。
アトリメデューナは生まれつきのもの。
ノア君は変化が起ってから協会に所属していて、学校に行っていない。
両親は15歳になったら家を出て行け、と言ったらしい。
それで店のマスターこと祖父を頼っている、と。
夜は酒を出すその店で、女装を時々するバイトしている、と。
毛の処理について聞いてみたら、元々毛が薄いらしい。
それから、ロングスカートくらいしかはかないようにしているとも言っていた。
現在 彼は15歳、まだ初めてをしていないと言われた。
とても意外。
「本当の、話?」
「うん。初めてを、君に捧げたい」
「・・・嬉しい」
「本当?」
「本当。でも、そういうこと・・・まだ少し怖い」
私は過去について話した。
性的な意味合いで、悲しい過去があってここらに引っ越して来たのが4歳だったと。




