16【夜の11時頃】
気まずくなっていったん帰宅はしたはいいものの、夜までもやもやしてた。
私、多分「恋」ってやつをしてる。
夜だし、防犯グッズの付いたカバンを持って家を出た。
もうすぐ彼のいる店って時に、カバンからひょっこりとマリアンヌが出てきた。
「燈ちゃん、マリアンヌは応援するわよ」
カバンの中にマリアンヌがいたことを知らなかったので驚いた。
「しー、今、いっぱいいっぱいで・・・」
街灯の所にいたのだけれど、曲がり角から半袖シャツにロングスカート美女。
向こうがこちらを見て、そして「えっ?」と声を上げた。
まずい、マリアンヌを見られた!?
「あ、あの・・・」
「燈ちゃん、何してるの?あ。やべ。違う。いや、あの・・・俺、違う、あの」
「あら?そちら教会で会わなかった?」とマリアンヌ。
「ん?マリアンヌさん?・・・え?」と美女。
「そちら・・・は・・・?」
「ノアの双子の姉よ」
「ひとりっこだって聞いてるけど・・・」
「えーと・・・胸、触ってみてもいいよ?」
興味本位で触ってみると、「あ。やっぱり男に戻る時間だ」と美女は言った。
触った胸が、どんどん平たくなって、喉仏も出てきているし声が変わった。
「あの・・・俺、アトリメデューナって言う両性具有の体質で・・・協会員。君もなの?」
マリアンヌの存在もあって、私の家が協会員であることを言ったらノア君に喜ばれた。
その日の夜は買い物帰りだったノア君に家まで送ってもらった。
勘でカバンの中に入ったマリアンヌお姉ちゃんに感謝。




