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嘘日記~あかり~  作者: 燈(あかり)
15/31

15【小柄な義姉】


 私にはお兄ちゃんがいて、お兄ちゃんには夢中になってる恋人がいる。


 結婚の約束をしてからそういう仲になったらしい。


 ちょくちょく家に遊びに来てたけど、普通に可愛いひと。


 名前はマリアンヌと言うけど、最近は自然と「お姉ちゃん」って呼んでいる。



 ノア君から頼まれた「莓を使ったメニュー」を一緒に考えてくれたマリアンヌ。


 机に向かってペンを握る私の手を握ってくれて、「頑張るのよ」と励まし。


 部屋の扉辺りから視線がすると思ったら、半分だけ顔を出して笑って見せる。


 元来、おちゃめな感じが兄に愛される天然系のひと。


 ふわふわした雰囲気に、豊かな髪の毛が長くて、小柄。


 ドレスみたいなワンピースを着こなして、裁縫なんかが上手いのはうらやましい。


 「莓モンブラン」の報告をすると、手を叩いて大笑い。


 透明なハーブティー用のカップに氷とサイダーを淹れて兄が運んで来てくれた。


 兄と会話をしている間に、氷と氷がぶつかるような音がした。


 ふと気づくと、あわや大惨事。


 マリアンヌが溺れて、気絶をしたからだ。


 さいわい身長が特にないカップだったので助かったとのこと。


 これを縁にお兄ちゃんとマリアンヌの結婚が決まった。


 種族を越えた愛。


 教会で結婚式を挙げようという運び。



 ノア君に「兄の結婚式」の話をしたら、「俺も結婚式に呼ばれたい」と言われた。


 正直、予測していなくて困惑していたら眉をひそめられた。


「俺のこと、信用してないんだね?嫌いなんだ?」とその日は不機嫌なまま。



 問題は、義理の姉になるマリアンヌが身長8センチで、私の家が協会員だから。


 金バッジに翼付いてるんだよって、『協会』が一般浸透してないからまだ言えない。

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