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嘘日記~あかり~  作者: 燈(あかり)
13/31

13【思いがけない手紙】


「秘密の扉」の鍵を持っている件で、連絡先メモを置いて来たんだった。


 そちらの敷地の管理人が気づいたらしく、仲介で家まで来訪の連絡があった。


 手紙を預かっています、と、ぎょうぎょうしく渡される。


 その中年の男性は、きっと『仕えてないと生きれない体質』なんだろうなと言う印象。


 まとっている空気が硬い気がして、冗談めかすのは止めておこうと即決。


 手紙には蝋で薔薇の花が焼き印されていて、開封に緊張した。



 小鳥が鍵を持っていた報告が本当の様子。


 そしてあなたは扉を当てた。


 運命的だし、何かの物語みたいで本当なら嬉しい、と。


 こちらにはスペアキーがあるので、好きに出入りしてもいいですよ。



 ・・・とのこと。


 夢みたいな気分に立ちくらみが起りそう。


「本当に嬉しい」


「いつでも来て下さいね」


 案外と向こう側もこちらを警戒していたらしく、用事を終えると口調は優しかった。


「お花とか植えたりしないんですか?」


「今はもう、旦那様が来られないので。ひとりでの管理もむずかしいですし」


「あの大木って・・・樹齢とか知ってますか?」


「あ、500年くらいですよ」


「うーわー、すごいぃ。立派で圧巻しました」


「ははは。ご主人様はあなたに、『ノットタイトル』を譲りたいと言ってますよ」



 こうして手紙の次に、『ノットタイトル』と言う書籍を渡された。


 どうやらここらには普及していない名作らしい。


 読むの楽しみ。

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