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俺、お前のこと知らん。

前回までの話は…



「おーーい、ゼロくーんっ!!」


(おっ、来た来た……)




「っ!???」




 誰だお前……!!??



 「おぉ…!」

(おい……お前、誰だ…?)


 俺は引きつった顔で、その言葉を飲み込んで挨拶をすませた。


「久しぶりだねーっ」


 確かに、俺のことは知っているらしい。

 笑った顔も可愛い…。が。



 違うんだよ!!!

 お前じゃない。

 俺がメールしてた。俺に営業電話をしてきた。記憶にある可愛い女は。お前ではないんだよ!!


 別の女だったんだな。

 こんな女いたんだ…。と、正直、思った。

 容姿は、一話で書いた通りだ。ぽっちゃりしているが、別にブスではない。

 まぁ、、、いいや。ずっとメールしてたし。


 俺はキャバクラでの記憶をたどりながら、ラゾーナ川崎に向かった。

 といっても改札から直ぐだ。近くなら会話もなんとかつなげられるよ。


 俺は当時20代前半で、デートの服はこれ、というのがあった。

 Vネックで英語の筆記体が布地いっぱいに書かれていて、ラメストーンをこれでもかと、貼り付けたようなド派手な服だ。

 こんな服、今じゃ恥ずかしくて着れないよ。恥ずかしいし、ダサすぎるし。

 ラメストーン以前に、英語の筆記体がいっぱいに書かれている服全てが俺には、ヨドバシの袋にしか見えない(笑)


 ラゾーナにはそんな派手好きな男に合った洋服屋はなかったと思う。

 なので、リテュエルのショッピングに付き合ってやることになった。


 キャバ嬢とデート…イケナイことばっか想像できるんだけどな。

 キャバ嬢とショッピング…となると話は別だ。嫌な予感しかしねぇ。


 予想通り、リテュエルが目を付けた洋服屋に入るなり、


「これ可愛いっ!!!!」(*^_^*)


 ・


 ・


 ・


 をやられた。。

 別に洋服を買ってやる約束はないんだが、なんか気まずい。

 いや、そもそも俺がデートする相手はお前じゃなかったんだ。

 実質、さっき初めて会った女に服なんか買わされてたまるかよ。


 リテュエルが店員と話している内に、俺は店の端っこに逃げると観念したようで戻ってきた。


「買わなかったんだ」(嘲笑)


「うん…。」(こっちの台詞な)


 とでも思ってたんかな…。



 ショッピングモールだからプラプラしてるだけでもつまらなくはない。

 歩きながら話していれば喉も乾いてきたので、当初の(俺の)予定通り、飲食店に入った。

 名前は忘れたが、店員がウエスタンハットを被ったステーキ屋だ。ここでまずは、一杯やろう。


 俺はいつものウイスキー。

 リテュエルはしょうもないカクテル頼んで乾杯。


 メールの内容だったり、キャバクラでのことを詳しく聞いてみた。


 キャバクラの周年イベントが料金半額になったこと。

 その日が出勤してから帰るまで喋り通しで喉がかれたこと。

 忙しすぎてトイレに行けなかったこと。

 シャンパンタワーとバルーンが映えだったこと(この時代に「映え」という言葉はない)


 俺も負けじと会社が倒産した時のこと。

 初キャバクラを1人で行った時のことを話した。 【https://ncode.syosetu.com/n3229ia/】 


「俺、酔っぱらってて覚えてないんだよな~」


 と、わざとらしく伝えることもできた。

 しかし、リテュエルから俺がキャバクラで話したことを聞いても、一向に思い出せない。

 俺がキャバ嬢の手をどさくさに紛れて握ったことは、覚えているけど。

 それがリテュエルだったのは覚えてない(笑)

 一通り話し終えて、沈黙が流れたとき、俺が「美味しいね」って言った時に笑顔で「うんっ!」て言ってもらえたのだけ覚えている。


 それと俺が本名聞いたらその源氏名は本名らしいから、引き続き俺はそう呼んでいた。

 ここでは、リテュエルと書いてるけど、可愛い名前してた。

 ~ちゃん、と呼びたくなるような…。

 そう思わせてくれる名前だった。

 哀ちゃんとか、発音もニュアンスも近い。

 


 ごめん、前回言ったがこいつは、宗教の信者なんだ。

 特定怖いから、名前は伏せさせてくれ。


 会計を(当然、俺が)支払い、エスカレーターを下っていると唐突に、リテュエルがこう聞いてきた。

 この小説を読んでる皆さんにも聞きたい。


「普段、友達とどこ行ったりする?」



 皆さんは、なんて答えるかな?

 俺は昔も今も、こう言う。


「俺、友達いない!」(ドヤ顔)


 だいたいの人がこれで笑ってくれるw

 今までの俺の小説だったりTwitterを見てる人がいるのか知らんが、俺の性格を知っていれば「え?なんで?」となるだろう。

 リテュエルもそう言ってくれたよ。



 付き合いがめんどくせぇんだよ。

 それが、良いとか悪いとかではなくて…。

 この話から派生して大学時代のバイト先のクソ野郎に30万貸したら返ってこなくて、裁判に訴えて35万返してもらった話をさせてもらった(^^;


 確かにこの期間は忙しかったが10年以上経っても、この小説においても、ネタになる。

 バイト先のクソ野郎、本当に有難う!!(*^_^*)


 で、だ。

 さっきも言ったが、ラゾーナ川崎は駅に直結してるんだ。

 俺は食事だけして帰る、つもりはなかった。俺は、この後リテュエルと酒飲むつもりでいたんだけど…。

 というか…飲むつもり満々で「居酒屋どこ行く?」みたいな話してたと思う。

 今思い返してみれば、ラゾーナの中にデートに最適な居酒屋なんていくらでもあったのになぁ…。

 多分リテュエルに誘導されていたのかもしれない。

 だからこれを言ってきやがったのか。と今思う。



「この後、うちのお店で飲まない?1setでいいから…。」


 ・


 ・


 ・


 飲むわけねぇだろ!!!

 大して可愛くもねぇくせによおおおぉう!!


 とは言ってない。

 「嫌われる」ということを命がけで回避してきたこの頃の俺が言えるわけない。

リテュエルの目を見て「断る」ということすらできなかったが、リテュエルにちゃんと察せさせた。

「怒ってる?」

 と、俺に聞くぐらい。


 俺がキャバクラに行かないことが分かると、黒服に電話すると言って少し席を外した。


 …。


 この頃は特にそれについて感じたわけではなかった。

 俺のことだ。多分、暇だったから待ってる間、俺は携帯をいじってたんだと思う。

 でも、これ。

 今思うと、俺、同伴で店にぶちこまれる予定だったんだ…。


 ふざけやがって。


 まぁ俺だって、ホテル連れ込む予定だったけど(笑)



 リテュエルは少し決まりが悪そうな顔で帰ってくるなり、

「黒服が怒ってて今から店に説教されに行かなくちゃならなくなった」


 とか言ってたんだけど、今思うと、多分これも嘘だ。

 

「店来ないなら、お前といる意味がないから帰るわ」


 こういうことだろ。

 この時の表情といい、言ってることといい…「キャバ嬢は女優」とはよく言ったもんだ。

 すっかり騙されてたぜ。

 

 俺はそれでも飲み行こうと、説得したんだけど(その作り笑いで)拒否られて、仕方ないから解散。

 

 俺がまた帰りの長い電車に揺られながら帰ってると、リテュエルから連絡が来たよ。


「今日は有難う、うんぬんかんぬん~~」


 俺はこれが営業とも、あの文言が嘘とも気付かずニヤつきながら帰路に着いた。


 まぁ、肩透かしは喰らわせられたが、楽しかった。

 次がありそうだ。(まったく、最初の落胆はどこへやら…)




 この時の俺はまだ知る由もなかった。

これから、宗教に勧誘されることになるとは…。

『世界』https://twitter.com/zeromenuetto


如何だっただろう?

次回更新まで、しばし待て。



『ブックマーク』と広告下の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にしてくれれば、広がりやすい。


評価ボタンは俺のモチベーションに繋がる。



俺がより感情的になれる。

それを、より論理的に伝えられるんだ。


是非、押していってくれ!!




最後まで読んでくれてありがとさん!!!


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