その二 お礼とお菓子
通は昨日借りた筆記用具のお礼に、市販の菓子を手渡す。
果たして望美の反応は……?
どうぞお楽しみください。
翌日。
「おはよう五階さん」
「……おはよう」
楽面通の言葉に、安倍霊寺高校一年B組に緊張が走る……!
「これ、昨日のお礼」
「えっ」
差し出されたのは、コンビニで買えるクッキー。
受け取った五階望美の顔に朱が登る。
「は、はぁ!? こっこんなのがお礼だなんて、全然嬉しくないんだからねっ!?」
「あ、好きじゃなかった? じゃあ別のを明日……」
「べっ別に嫌いだなんて言ってないでしょ!? あっありがたくもらってあげるから感謝しなさいよっ!」
「あ、ありがとう……?」
首を傾げる通に、望美はもらったクッキーの箱を潰さないように必死に力を押さえながら悶える、
(あああぁぁぁもおおおぉぉぉ! 何で素直に『ありがとう』って言えないの!? こんな私、絶対嫌われた……!)
一方通は、
(そっか、甘いのそんなに好きじゃないんだ。今度お礼する時は、お煎餅とかの方がいいかな……?)
と考えているのであった。
読了ありがとうございます。
この前の連載が、キャラ名をラテン語から引っ張るというややこしい事をしたので、今作は火の玉ストレートです。
五階望美=誤解を望む
楽面通=額面通り
……ごめんね。許してなんて言えないよね。ひどすぎるよね……。
今後もこれで行きます(無慈悲)。
次回もよろしくお願いいたします。