【漫才】変な占い師
GETUP!GETLIVE!第4回漫才・コント大賞(ゲラゲラコンテスト4)の応募作品です。
ボ→ボケ
ツ→ツッコミ
ボ「なあなあ、占い師って、いるじゃん?」
ツ「ああ、いるね。テレビでもよく芸能人を占ってるよね」
ボ「僕だってなれると思うのよ」
ツ「なれねえよ。あれは天星術とか、霊視とか、いろいろすごいのよ」
ボ「いや、僕は会話だけでなんとかなると思うのよ。僕、占い師やるから、お客さんやって」
ツ「わかったよ」
ツ「あっ、はじめましてー」
ボ「はじめまして。他人の他力本願をお手伝いする、他力本願寺、他力本願ちゃんです」
ツ「いきなりうさんくさいな。あの、よろしくお願いします」
ボ「わたし、当たるって有名なんですよ」
ツ「へー!そうなんですか。楽しみだな」
ボ「まず、朝、起きますか?」
ツ「はい」
ボ「1日のうちに、ご飯て、食べますよね?」
ツ「はい」
ボ「トイレには行きますよね?」
ツ「はい。うわあ!全部当たってるわあ!!すごい!!ってなるか!!」
ボ「では、生年月日教えてください」
ツ「1990年10月3日です」
ボ「ご職業は」
ツ「建築関係です」
ボ「家族構成は」
ツ「父、母、姉と僕の4人です」
ボ「カードの暗証番号は」
ツ「1234です。・・・ん!?」
ボ「ありがとうございます。では、あなたからいただいた個人情報は、不正に利益を得ること以外では使用しませんので、ご安心ください」
ツ「ご安心できるか!不正に利用するなよ!!言っちゃったわ、暗証番号」
ボ「わかりました、真面目にやります」
ツ「最初からやれよ」
ボ「手相、見せてください。・・・うわあ、線だらけですねー!」
ツ「手相だからね」
ボ「手相でいきますと、来年はとても仕事運が良い年、星座でいきますと、仕事運がとても悪い年となっています」
ツ「うーん、なるほど。どっち?」
ボ「そんなあなたを助けるラッキーアイテムは、傘です。晴れた日は日傘、雨の日は雨傘を持っていってください。もし晴れていたけど雨が降ってきた場合は、日傘で代用してください。念のため、毎日、日傘と雨傘を持参してください」
ツ「逆に大変になったわ。ラッキーアイテムになってねえよ!」
ボ「えー、あなたの星回りでいくと、まず、お腹が空いたままだと、生きていけない星が出てますねー」
ツ「人間ですからね。食べないと生きていけないですよね」
ボ「それと、急ぐと転ぶ確率が増える星と、面白いことがあると笑いそうになる星と、食べすぎると体重が増える星が出てますね」
ツ「誰でもそうだろ!!」
ボ「今年、来年あたり気をつけるといいのが、飲み物をストローで吸う時にですね、誤って吹かないようにお気をつけください」
ツ「間違えねえわ!!」
ボ「フッ」
ツ「お前が吹き出してんじゃねえか。どこがツボったんだよ」
ボ「えーと、他に何かお悩みはありますか?」
ツ「じゃあ、恋愛、なんてわかります?実は、付き合ってる彼女とのことで、悩んでて。最近、ちょっとしたことで喧嘩してしまうんですよ」
ボ「では、彼女さんの生年月日、教えてください」
ツ「1990年6月2日です」
ボ「あーー!これはこれは。・・・これ、言ってもいいですか?オブラートに包みますか?」
ツ「うわあ、占い師っぽい!怖えな。言ってください!」
ボ「喧嘩の種類は、口喧嘩です」
ツ「うん、ほとんどの人がそうでしょうね」
ボ「ちなみに、不倫、てしたことありまーー・・・」
ツ「せん」
ボ「せんよね。では、二股はしたことありまーー・・・」
ツ「せん」
ボ「せんよね。では」
ツ「クイズ番組の正解引っ張るMCか!これなら当たるわ!」
ボ「正解した方には、青汁を一気飲みしていただきまーす!」
ツ「罰ゲームか!占い関係なくなってるわ!」
ボ「あと、わたし、霊視も出来るんですけど、今あなたの後ろに7人のこびとの霊が視えるんですね」
ツ「かわいいな」
ボ「でも、視えるだけで祓う力はありませんので、祓いたい場合は神社などにご相談ください」
ツ「他力本願かよ!」
(終)