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十月欠片  作者: とにあ
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君と眠るベッド

 シンデレラに憧れてキッチンに手伝いに入ったのは小さな頃。危ないからもう少し大きくなってからねとクッキーをもらった。

 きっともう少しゴネたならなにかさせてもらえたかもしれない。キッチンに手伝いに入ろうとは思わなくなってしまった。

 ベッドにはネズミとカボチャのぬいぐるみ。

 魔法みたいな恋に憧れてない。

 自分が自分じゃなくなりそうでこわいから。

 臆病なだけって知っている。

 虚構専門溺愛ジャンキー。幸せな物語が大好きで、それは自分から遠ければ遠いほどハマる。

 逃避だとどこかで理解している。

 私は私にできることがないことを知っている。

 綺麗な声で歌えるわけでなし、人を惹きつける笑顔もつくれない。だれかに優しくしたくとも傷つけてしまいそうで声もかけることはできない。

 せめて家事をと思ってもどういうわけかいつも惨憺たる有り様で。

 たまに思いついて友人にメールを送る。

 抱きしめるカボチャのぬいぐるみ。

 名も知らない人と夜道を歩いた。

 きっともう会うことのない人。

 だから、虚構専門溺愛ジャンキーらしく夢見てもいいかしら?

 だってもう会えない。

お題は『魔法みたいな恋・溺愛ジャンキー・シンデレラに憧れて』です。

#ふわあま

shindanmaker.com/276636

お題は〔君と眠るベッド〕です。

〔二次元ネタ台詞の引用禁止〕かつ〔「逃げる」描写必須〕で書いてみましょう。

shindanmaker.com/467090


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