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十月欠片  作者: とにあ
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知らない場所

 知らない場所のはずなのに、どこか懐かしい気がして立ち止まる。

 ひと気の少ない小径、その脇になお続く細い路があった。

 食事処を探して歩いているのにこんな細い路に入り込めばいつ食事にありつけるかがなおわからなくなる。

 そんな危険を理解しているのに僕の足はその細い路にすいこまれた。

 草の中に浮くように敷かれたたいらな石を踏み、歩みを阻害するようにのばされた枝をくぐり進んだ。

 知らないのに懐かしい。

 その先にあった古ぼけた喫茶店。

 知らないのに懐かしい気分になる女性。

 今日は営業していないと言いつつ準備しようとしてくれたトースト。

 彼女は料理が得意ではないようで、香ばしすぎる香りがひろがる。

 焦げたトーストは、苦いのにやたら美味しかった。



「知らない場所のはずなのに、どこか懐かしい気がして立ち止まる」で始まり「焦げたトーストは、苦いのにやたら美味しかった」で終わります。

#こんなお話いかがですか

https://shindanmaker.com/804548

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