第一話シェイド・シェイク
頭部にチップを埋め込むらしい。
ハイテクなので、よく分からん。
髄液に電磁波を流して流動するらしい。
頭に虫わいているって感じらしいのぉ。
寝たきり状態で、昼寝もよくする。
睡眠とゲームにダイブするのは同じだ。
よって、このゲームスタートは楽じゃ。
そこは、ファンタジーな歓楽街。
バロック建築というべきかのう。
不夜城、退廃が満ち満ちておる。
まずは、チュートリアルをする。
金はどうやら、電子マネーだ。
直接、硬貨や紙幣を持たない。
財布を持つ事もない、便利だ。
雀の涙ほどの金をまず貰った。
あと貰ったのは回復道具のみだ。
そして職業はニンジャであった。
武器は、やはり、小太刀に限る。
男ならこれを使わなければのう。
二刀流スキル開眼は是非したい。
戦い方は、戦闘技能を補助してくれる。
肉体を補完してくれる架空の肉体。
ステータスもあってスピードに全部置いた。
これでは、ニンジャというよりアサシンだ。
それにより、わしの剣術はかつてと同じだ。
四次元飛翔。
チュートリアルの部屋を、縦横無尽に飛んだ。
チュートリアルするNPCが感嘆の声をあげた。
最初のモンスターはノーマルゴブリン。
このゲームではモンスターにも精神状態があるらしく、ノーマルとアブノーマルに分かれる。
人工知能搭載している亜人。
今回は、平均的な弱さらしい。
背後に回り込み弱点を狙った。
ニンジャには、致命傷を丸で示してくれる。
『必殺』というスキルがありそれによって。
連続に同時に、背中を蜂の巣にしてやった。
これでチュートリアルの一段階目は終わる。
次は街に出る。
最初の街は小悪党が多い。
追い剥ぎ、泥棒は倒せば経験値と金を貰える。
時折アイテムも落とすので、肩慣らしをする。
沢山倒すと、称号が貰えた。
『チンピラジェノサイダー』
さて、ここら辺で休むために、酒場に行った。
限りないまでにくそ不味い安酒を飲まされた。
マスターに『クエスト』について聞く。
「あんたの噂広まってるよ、期待の新人」
「そうか、なんか、厄介事転がってこない?」
「依頼を受けたいのか?」
「もちろん」
チュートリアル二段階目が始まる。
それは町外れの盗賊のアジトを潰す事。
これによって、サブキャラクター解禁。
あとは、『冒険』が可能になるらしい。
場合によっては盗賊のリーダーをパーティーに勧誘できるらしい、このゲームは敵キャラクターと交渉して、最終的にはこの世界の魔王を目指すための軍団を創るのが醍醐味らしい。
その第一歩として、まずは娼婦を買った。
盗賊の情報をよく知るのはここだからだ。