#38 涼しい場所
――村長の家
「村長……なんつーカッコをしてんの……」
俺が見て驚いたのは、パンツ一丁で仰向けに寝そべっている村長だ。村長は団扇を仰ぎながら「あちぃ……」とぼやいている。
「ちょっと、あと扇風機を独り占めしないでよ」
「えー?」
「えーじゃない!」
「しょうがないなぁ……」と村長は扇風機の首振りボタンを押す。
「はぁ、料理するのめんどいな……なぁ、夕飯もそうめんでいいか?」
「しっかり料理をしてください」
ここでOKをしてしまうと、しばらくのあいだ昼飯と夕飯はそうめんになるかもしれないので甘やかしてはいけない。
「だって暑いんだよー……やる気が完全になくなるよなぁ……」
そして冬の時には「この寒さでやる気が完全になくなる……」といってたなあの人は……まぁ、わからなくもないが。
それにしても昼頃は暑いな……朝と夜は涼しいんだけど。どこか涼しい場所とかないかな、ここらへんで……あ。
「村長、涼みに行こう」
「えっ、どこへ?」
「いいから」
そういってある涼しい場所に行くために準備を始める。
「なるほど……そういえばこんなところがあったな」
村長が感心しているように話す。さて、俺たちが今歩いている場所は……洞窟だ。
皆さんは覚えているだろうか、この前探検したこの洞窟を。そしてその洞窟には途中に広い場所がある。俺と村長はその場所まで涼みに行こうとしていた。すると次第に向こうの方から声が聞こえてきた、そして目的地に着くと……中学部2年のメンバーたちが集まっていた。
「おっと、チヒロと村長も来たのか!」
俺たちにいち早く気づいたナオ。ナオの言葉に他のメンバーも俺たちに気づく。
「みんなも今日気づいたのか?」
俺の問いにみんなが同意する、それにしてもこんな偶然があるとは……。
「いやー、でも涼しいなぁ……」
「そうだねー」
「この村の新しいスポットね」
「そうだね、ミイナちゃん」
「……スー」
「あっ、トモが寝た」
これから夏まで、この場所は人気の場所になりそうだ。




