褒美を頂きました
リーシャ姫の誘拐事件から一夜明けた。
誘拐犯人はとりあえず捕まえたから良しだが、リーシャ姫本人はさすがにトラウマになっちまっただろうな・・・。
今はそっとしておいて・・・
「ペント団長」
「ん?どうした?」
俺の率いる騎士団の部下の1人が俺に話しかけてきた。
一体どうしたんだ?
「国王がペント団長を呼んでいるらしいのですが?」
(ん?国王が俺に何の用だ?まさか!?娘であるリーシャ姫を外出させた上に危険な目に遭わせたからそのお叱りとかか!?)
俺は冷や汗が止まらなかった・・・。
さすがに、こればかりはどうにもできねえよな・・・。
俺どうなる?
まさか責任取って"解雇"とか!?
それだけは勘弁してくれえええええ!
今まで培ってきた俺の騎士団長としての経歴があああああ!?
仕方ないから俺は渋々城へと向かった。
足が重く感じる物の、その足は止まらなかった。
王の呼び出しとあれば行かないわけにはいかないからな・・・。
ーー
ついに来ちまったよ・・・。
国王の目の前に・・・。
国王以外にも王妃様とリーシャ姫がいる・・・。
俺は・・・。
「ペント団長よ!今日はお前に褒美を渡しに呼んだ」
「褒美?」
何を言っているのか分からなかった・・・。
一体何を企んでいるんだ?
「娘のリーシャから聞いたんだが、お前今日はリーシャが危険な目に遭った所を助けてくれたようだな・・・」
「は、はい・・・」
「それで、リーシャがあなたにどうしても褒美をあげたいと聞かなくてね」
「ほ、褒美!?」
「うむ!ペント団長、妾はお主に褒美を渡そう!顔を近づけよ・・・」
「え?」
何をする気だ?
まさか、褒美をあげるとか言ってまたなんかイタズラでもするのか?
まあ、それは軽く流して・・・
チュ
「え・・・!?」
えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!?
リーシャ姫様が俺にキスしやがったぞ!?
しかもほっぺに!?
「り、リーシャ様!?これは一体!?」
「うむ!これこそ褒美だ!」
「これが!?」
「どうだ!?娘の褒美は?」
「愛する可愛い娘のキスなんて羨ましいわ!」
とんだ親バカかよ!?
ってかそれどころじゃ・・・。
「ペント団長、もしお主がよろしければ、妾の婿候補にしてやってもよいぞ!?」
「はああああああああああいいいいいいいいいい!?何をご冗談を言っておられるのですか!?俺は騎士団の団長でリーシャ様とは身分がだいぶ違うのですぞ!?そもそも俺みたいなおっさんを婿だなんて・・・」
「うるさい!妾の命令は絶対だ!?」
おいおい、おかしな処分は受けなかったが・・・。
姫様に気に入られちまったな・・・。




