誘拐されちゃった!?
「へへへ!まさかこんなところに小さな子供がいたとはな!」
「良い掘り出し物だぜ!」
(な、なんだこれは!?)
気付くと妾は変な男に口を塞がれて何処かに連れていかれていた。
なぜだ?
うっかりペントの手を離してしまったのは微かに分かっていた。
その直前に、この男に口を塞がれてしまい…。
こんなことに…。
見るからに男は2人。
一体こやつらは?
は!
そういえば?
最近子供を拐う事件が増えていると城内で兵士達が話していたな。
こやつらがその犯人か?
ならば…。
「…ん!離せ!離せ!」
「げ!このガキ!」
何とか口が開けたが、この叫びは誰かに届いてくれるか?
「助けてくれええ!」
「うるさい!黙れ!さもないと…。」
「ひい!」
もう片方の男が刃物を妾に向けた。
明らかに脅しているな…。
怖い…。
助けてくれ…。
(ペント…助けてくれ…。)
「おい!何してんだ?」
「ん?げ!?」
(ん、ペント!?)
妾の目の前には紛れもないペントの姿があった。
まさか、本当に助けに…?
「さっき助けを呼ぶ声が聞こえたんだ…。それに、今世間を騒がせている子供拐いが多発しているのを知っているよな?」
「え、え~っと…」
「それ?お前達だな?」
「い、いやぁ~」
「こ、これは…。」
「そのお方をこんな目に遭わせた報いを…受けろおおおおおお!!」
「「ぎゃあああああああああああああ!!!」」
ーー
何とか男達は兵士達によって身柄を拘束された。
そして他に誘拐された子供達も見つかった。
全員まだなにもされていなかったらしく、まさに不幸中の幸いとも言える…。
「すまぬ、ペント。手を離してしまって…。」
「そんな、謝らないでください…。俺の方にも責任はあります。それに、リーシャ様は姫君とは言えまだ子供ですから…今だけは我々を頼っても良いのですよ」
「本当か?」
「はい!」(いくらじゃじゃ馬でも、しっかり守ってやんないとな…)
優しく叱ってくれたペントに再び手を握られ妾は城へと戻った。
ありがとうペント。
助けてくれて…。




