これが若さ(=俺には既に失われた)という物だ!
「マジかよスゲーな!」
「すげーよな!」
「すげー事がすげーよな!」
(一体何が"すげー"んだ?最近の若い奴らの思考は読めんな・・・)
我々騎士団員はお昼休みに入っていた。
俺も昼食を取っていたが、その隣にて俺の部下で仲良しグループとも呼べる3人の男達が何やら楽しそうに話していた。
これが若さという物か・・・
俺には既に失われ物だからな・・・若さは・・・。
今じゃただの28歳の中年・・・。
「あ、ペント団長!ちょっといいですか?」
「ん?どうした?」
「ペント団長って、グラビアとか興味ありませんか?」
「ぐらびあ?」
おいおい・・・
グラビアって、あの若い女が水着の写真を見せるっているあれか?
「これっすよ!」
そう思っていると部下の1人が俺に写真を見せてきた。
「この子めっちゃ可愛いっすよね!胸もデカいし!」
「まあ、そうだな・・・ってかよく分からんな・・・俺、老眼だから・・・」
眼がぼやけ良く見えんからな・・・
これが老眼というやつか・・・。
ーー
昼食が終わると鍛錬に戻った。
一瞬だが懐かしかったな・・・。
俺にもあんなに若い頃があったんだと思うと・・・。
今じゃ腰は痛くなるし、加齢臭はするし、老眼だし・・・。
体力も落ちて・・・。
騎士団長やっているのが奇跡な感じかもな・・・。
「よし!今日は終わりだ!お疲れ!」
「お疲れ様です!」
ーー
さて・・・。
俺も帰って晩酌でも・・・
「ん?」
「おいおい、ちょっと遊ぼうぜ・・・」
「いけないねえ・・・こんな所で1人で女の子が出歩くとは・・・」
「ちょっと、止めてください・・・」
なんだあいつら・・・
ナンパってやつか・・・
とにかく今は・・・
「なあいいじゃん!」
「おい!」
「あ!?」
思わずしゃしゃり出てしまった・・・。
えい!ここまで来たら最後まで行け!
俺!
「おい、なんだよおっさん!」
「あんまり彼女に手えだすんじゃねえぞ・・・中年をあんまり疲れさせんなよ!」
「いてて!」
チンピラの腕を俺は強く掴んでいると、怖がってそいつらは逃げちまった。
「ありがとうございました!」
「いいって事よ・・・それよりお嬢さん、夜道は・・・って・・・」
俺はびっくりした!?
この子って、あのグラビアとかいうやつの子じゃないのか?




