4/11
凡人とは才能をダメにするソファである。
世の中には、人間をダメにするソファというものが存在するらしい。そのソファ(ビーズクッション)に体をあずけてしまうとあまりの心地よさに起きあがれなくなり、いつまでもそのソファで寝てしまえるということである。
才能というものは意外と怠慢である。天才はその才能に鞭を打って目覚めさせる。才能を過度に休ませることはない。うまく調教して導いてやるのが天才である。
それに対して凡人は、才能のために働かずただぼんやりと過ごしている。私みたいな人である。才能にとってこれほど心地良いところはない。だから才能は凡人というソファに横になる。そこはあまりに心地良いところだから才能はいつまでも寝ていられる。そして目を覚ますことなく人生を終えてしまう。
凡人よ! 才能を叩き起こすのだ! いつまでもあなたが才能をダメにするソファであってはならない! 才能に鞭を打ち、ひた走るのだ! 天才への道のりはほど遠い! しかし才能を目覚めさせることは天才への立派な一歩である!