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ダイヤモンドのような心では相手が傷つく。常に柔らかい粘土のような心であれ。
ダイヤモンドのような心に誰もが憧れるだろう。誰かが攻撃してきてもその心に傷がつくことはない。しかし自分は傷つかないとしても、攻撃してきた相手がそれによって傷ついてしまう。ダイヤモンドの硬度ゆえにである。
それを「ざまあみろ」と思ってしまえばそれまでだが、あなたにはどこまでも優しい人であってほしい。攻撃してきた相手にも傷一つ負わせたくない。たとえどんな理由があっても。
だから常に揉まれた丸い粘土のような心であればどうだろう。攻撃してきても、その柔軟性によって相手が傷つくことはない。こちらの心は少しへこむかもしれないが、すぐに揉んで丸くしてあげれば元通りである。これこそ目指すべき心の姿ではないだろうか。揉んでいないとだんだん固くなってしまう。そうすると攻撃してきた相手がそれによって傷ついてしまうかもしれない。だから柔軟性を保つためにもときおり、心に潤いを与え、揉んでおく必要がある。その心の方がよい。その方が何事にも柔軟に対応できる。柳に雪折れなしの心が大切である。