表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/3

働かない2

『絶対に働かない』と宣言した英雄は、キリエル。

 彼は18歳になる。まだ人間に人権がなかった15歳の頃から未知な力に目覚めた。

 生きるためには人間以外の世界の強者や権力者にあたる魔物たちから盗みをするしかなかった。

 盗みを働いて行くうちにあらゆるスキルを獲得し、養う部下ができていった。

 ただ、どこをどう間違えたのか、勝手に俺のことをな英雄という扱いをしだすものもあらわれてきた。

 とても不愉快、不本意だった。

 自分自身は、勝手気ままに生きたくただただ生きるために行動をしていたにもかかわらず、英雄にされてしまっていたからだ。

 まあ、英雄扱いを受けていいおもいができたこともあったから完全に全部が全部悪かったというと嘘になるだろう。

 それに、自分の大切な仲間の食べ物や寝床など心配うをする必要がなくなるどころか、日に日に生活が良くなって行くことは明らかだったからだ。

 だが、途中からは、のんびりする暇もなく世界中へと動き回る日々。正直うんざりだ。

 そんなこんなで世界中の権力者を集めた会議で引退を発表した。

 当然引き止めにあった。

 何人かは土下座しながら泣きながら、みっともなく頼んでくるものもいた。

 様々な金品などによって引き止めをしてきたがまったく心はうごかなっかった。

 キリエルの意思は固い。

 こうしてキリエルは自由を獲得し、やってきたハワブカイ島。

 以前、人間の領土にしたときに絶対によいバカンスの場所になると思っていたが、なかなかよい。

 目の前には透き通るような海があり、すぐ近くには実り豊かな山がある。

 気候も日差しも穏やかで、家を建てる必要もない気がするが……、まあ、食料とか備蓄して置いたりするのにそれなりの小屋程度の家があった方が便利だろう。


(あぁ〜、働きたくねぇ〜。

 誰か建ててくんないかなぁ〜)


 などと考えながら海辺でのんびりと昼寝をした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ