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家
(ちょっと自分で繋ぎます)
「帰ろうよ」
四つ葉を探して野山に出た日
必死になりすぎて気付けば宵闇
見かねた母にかけられた言葉が
画面の向こうから聞こえた気がした
他愛ない話をしていた
溜めてた愚痴をいくつも吐きだして
テキトーに切り上げるつもりでいた
「大変だったね」
労いの言葉にしてはありきたりでも
もう充分満足
暗くて貧しい心の中に
虹色とまではいかないけれど
どこかで見つけた宝物の色が差す
救ってくれる場所はいつも
もしかしたらすごく近いトコ
子どものようにはしゃげないけどね
「ねぇ、四つ葉を探しに行こうか」




