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ローダンセ
(臨夢さんから頂いた単語で)
変わらぬ想いがあるのだと
到底信じることができない
いつか誰もが忘れてしまう
泡沫のように弾けさせてく
悔いはないのだと言いつつも
持たせた花に託した意味は
春の陽射しにほだされた
戯言混じりの拙い本音
ねえ君の背は少し伸びましたか
変わらないこともあればきっと
閉じ込めたクセもあるんでしょう
移ろうことは嘆きませんから
来年もまた会いたいのです
すっかり変わった街並みを行く
くすんだ心を記憶が洗う
薄雲見上げた刹那の涙は
春の訪れへのよろこびか




