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うつ伏せ
(自分で繋ぎます)
何も見たくなくなったから うつ伏せ
背競べばかりで嫌気がさして 寝ころんだ
だんまりは弱者の得意技だとアイツが叫ぶ
ブサイクな努力なんて時間の無駄だと言いふらしてた
たちまちアイツの毒は広がって
天才以外はさじを投げた
戦う意思も勇気も財力も
持ち合わせていない
生きるのが許されてることが救いだと笑う毎日
地球の裏側に行けば アイツの声は届かないかな
なんて考えた直後にはもう
うつ伏せのまま動けなくなってるんだ
だって力がないからさ
最小限のダメージに耐え続けるので精一杯
生きるって 自由って 何なのかな
「強者」の大きな声が語るロジックは全て正しく聞こえてしまう。その説教が僕を「弱者」と言う。「弱者」を脱却したいのに、そのロジックに反駁できる気がしない。伏せる選択肢に縋る日々は自由なのか。




