51/158
ラジオ
(リベンジシリーズ*階鈍さんから頂いた単語で)
魔法みたいって思うの
軒下でセロを聞いた動物と同じ
じわりじわりと温められてく
悔し涙の夕方も
「もうダメ」って拗ねた夜も
持ち堪えたのには理由があって
適当にチャンネル回して出遭った声
選んでた指が止まった
淡々と流れてきてたラジオの音
特に笑える話じゃなかったけど
どうしてだろう
潤んだ瞳
みんなこうして誰かの語りに
濁った心を洗ってもらってるのかな
名前も知らない人を救えるなんて
手紙を読むだけで喜ばせるなんて 凄すぎ
ギリギリを生きる私の栄養剤
今だけ もう少し このまま
声だけで癒される…(訳:声優さん神懸っててつらい)




