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灯籠
(Bergamasqueさんから頂いた単語で)
永久に在って欲しいと望んだ
抱きしめていられない日は
華やかな装飾を捧げようと
閉じ込めるつもりはなかった
ただ君は まるで全てを諦めるようで
出ようとせずに微笑むばかり
凛とした美しさも愛しい
一瞬ごとに移ろう表情も
もう少し近くで眺めたくて
手の届く場所で愛したくて
天女の羽衣を隠すのと同じく
廓に繋ぐ
愚行へと走ったのは僕自身の若さ
蔑まれようが絶やさんとした絆
長く叶えたいと願ってきた夢
目隠しの布を施し
四角い箱に閉じ込めた
蓄えてきた溢れんばかりの愛と共に
二度と離しはしないと
「私を繋ぐ貴方の方が、きっと臆病なのでしょうね」




