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トンボ
(リベンジ第5弾*橋本さんから頂いた単語で)
青や緑に白と黒
路上を駆けた少年時代
いつしかその色は赤くなり
林間を駆ける僕は大人に
滲む汗が鬱陶しい
息も上がって喉も渇く
苦しみながら続けても
戻れないんだ あの頃には
吐き出しかけた諦めの言葉
バカだなって笑い飛ばした
たまにはいいじゃないか
重なってく 昔と今
真直ぐな羽としなやかな尾
追いかけ続けて もう何時
実感しだす じわじわと
とらえることの難しさ
察知することはできても逃す
全ては連なっているだけの刹那
嘆いてる暇も与えられないまま
毎年見つけては思う
移り変わりを意識させる君たちのカラー
昔追いかけてた夢。チャンスはゴロゴロ転がってるはずなのに、大人の僕がそれを掴むのはとても困難で。




