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ゆずりは
(自分で繋ぎます)
いのちは繋がれてくもの
野山でも深海でも
もちろんこの街中でも同じ
時期になれば落ちてゆく葉
儚さ感じたそのすぐ後にもう
生まれたての葉が顔を出す
すくすく育てと落ちた葉は
春の陰隠れ土に溶けゆき
木々を支えつつ眠りにつく
雲がかる日もあるだろう
海荒れるような苦しみも越え
描き続けてくそれぞれのいのち
地球の大きさに比べたらね
ネズミの一噛みほどの爪痕だけど
どこまでも自由に残していいんだ
大地はずっと見守ってるよ
慶びを芽吹かせる一つ一つ
繋がりは永久に絶やされない




