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ほっぺ
(天理さんから頂いた単語で)
赤く色づく丸みを帯びた頬の魅力は
初めて見た僕の何かを撃ち抜く
黒くなびいて去り際の余韻を残す
ストレートの長い髪
皆が皆夢中みたいだ
誰もが君に心を捧ごうと
特別になんかなれっこないのにね
ネガティブに感じてしまうよ
よくある身分違いの気持ち
近付けないって分かっているから
楽観的な心構えで見守っているフリだけ
決定的な事実は転がっているたった一つ
繋がるはずない客席と舞台の温度差
逆立ちでもしたら目立つかな
涙が君の頬をするりと伝っていくよ
喜ばれる美しい演技だ
だから諦めきれないし切り捨てられない
一番星みたいな僕にとってのスタア




