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きらい
(天理さんから頂いた単語で)
認識をしていることは確実
ついつい跳ね除けたくなるだけ
喧嘩しがちな隣の席の君は
初めはお淑やかな印象だったけど
どんどん憎たらしく思えていった
たった一言「きらい」と放ち
チラリと君の表情を見たら
乱暴なことに
握りこぶしを僕にぶつけてきた
倒れた僕に君も言う
「ウチもアンタがだいきらいよ!」
余韻が刺さって狼狽
一番初めに僕が言ったのに
人間の愚かさを痛感した
単純な感情の正体
苛立ちも嫉妬も葛藤も
もう君を意識する以外できないってこと
とんでもない天の邪鬼
曇り空に後悔を吐いた
ただ「 」と言うべきだったのに
ありきたりなストーリー(笑)




