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三日月
(たまには自分で繋ぎます)
窓辺に浮かぶ金色
昨日の私は気づかなかった
耽美な輪郭
黒い背景に散りばめられた無数の銀と
特別な色の小粒によく映えて
手にしたい衝動が湧いた
立ち止まることを許して欲しい
嫌なこと忘れさせて欲しい
いつもそこにいるアナタの前では
判断をしたくないの
呑み込んでちょうだい、早く
暗闇の中ならきっと
止まらない涙や
やりきれない気持ちも
靄のように霞んでくでしょう
薄く微笑む三日月が
我慢だらけの私をほだし
静かに囁く夜風さえ
エモーショナルな音楽
苦しいの、毎日
ちょっとだけそちらへ飛びたい
一時的な夢だったとしても
もう少しだけ、このまま
時々弱くなる私を許して




