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ラテ
(天理さんから頂いた単語で)
熱が食道をじわじわじわりと通過
かつて二人で好んで飲んでいた味
時間が経つに連れ当たり前になっていた
ただ一人かけがえのない存在だということ
尊い存在であることを伝える前に
虹の中へと君は羽ばたいてしまい
いつしか僕はこうして喉に熱を送ることでしか
哀しみを紛れさせることができなくなった
たらふく食べても満たされない
一升瓶で酔ってもダメだよ
夜毎夢の中の君は美しさを増す
好きなラテの湯気をまとって微笑む
難しいなあ
あの日の君を忘れたくないけど
どん底で哀しみに縛られ続けるのは御免なんだ
大好きを昇華させるのは難しいんだね
美しさが哀しみに勝つには時間がかかるよ




