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泣くなユウサク

作者の半生を基にフィクションを交えて書いています。なかなか波乱万丈な少年期ですが9割実話です。

第一章泣くなユウサク



パリーン!!ガシャーン!


「やめてや!ユウサクに当たったらどないするん!!怪我するやんか!」


父親が身近にあるものを母親に投げつける。母親はそれをよけながらもさらに父親を挑発する。


「なんや!!金か!子供か!好きなほうとったらええやないか!!」

そう言うがはやいか、ユウサクは父親に抱きあげられ・・・そのまま放り投げられた。


「なにすんねんな!!」間一髪母親に抱きとめられユウサクは泣き始める。

「どっこもいたないか?」ユウサクの顔を覗きこみ母親が尋ねる。

「ママァ・・・」「怖ないで、大丈夫やで」父親に向きなおり、

「そんなもんユウサクに決まってるやろ!金とかいらんわ!」




母親の名は「よしこ」神戸の普通の高校を卒業し父のつてで工場の事務員として働きだし、20才の頃、同じ職場に努める「ゆういち」と出会い交際を始め、ゆういちが独立、会社を興してから結婚。ゆういち26才、よしこ24才の時にユウサクは産まれた。


よしこは実家から少しでもはやく出たかった。幼いころに両親が離婚、

父の再婚相手は出産経験がなく子供に冷たかった。姉ひとり、弟ひとりの三人兄弟で、別れた母も再婚して娘を生んでいる。よしことは8才違いの妹だ。子供の頃から2才上の姉と二人で家事をやりくりしていたが2年前に姉も結婚、弟は中学の頃からぐれてしまい家に帰ってこない。ヤクザの事務所に出入りいしているらしい。


父の留守に母と二人でいるのは、もう限界だった。そんな時にゆういちに出会う。そう激しく恋心を抱いた訳ではなかった。「独立しょう、おもてんねん。」その言葉を聞き(結婚すれば家を出る事が出来る)そういう打算でプロポーズを受けた。


結婚してからのゆういちはよく働いた。西宮で事務所を開き。すぐに人手が足らなくなり、若い子を2人程雇って朝から夜中まで働いた。そんな苦労を横目でみながらよしこは好き勝手に暮らした。自動車学校に行き免許を取った。(教習者がトヨペットクラウンだった。)それだけの理由でゆういちにクラウンを買わせた。2人で住んでいたアパートが手狭になり、住宅地に一戸建てを購入した。ますます仕事に打ち込むゆういちは遠方の仕事なども受けるようになり、たびたび留守にするようになる。


よしこは暇を埋める為に実の母親の産んだ妹を高知からよびよせ、ユウサクの面倒を見てもらい近くのスナックに遊びにでては酒をのみ、たまに店を手伝う事もあった。よしこと同じ年のスナックのマスターには年上の妻とユウサクと同じ年の女の子がいた。


よしこはスナックのマスターと恋仲になっていた。ゆういちが留守の時など家に招きいれる事もあった。そこまで大胆になればおのずと近所で噂になり・・・いつしかゆういちの耳に入る。そして夫婦喧嘩、最後は離婚であった。


子供を選んだ筈のよしこはユウサクを高知の母と妹に預け、スナックで働き始めた。



ユウサク2才の時である。


初めてかいた連載物です。読みぐるしい部分も多々あると思います。読んでいただいた方に評価、コメントを頂けますと、次回に向けてもっとよい物がかけると思います。どうぞお願いたします。

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