第一話
―ここは生と死が混在する世界。生きているものは当然命ある者として過ごしているが死んだ者さえ剥製として生き返る不思議な世界。これはそんな世界の小さな村に生まれた少年の物語―
「おーいキノ、新しい素材が手に入ったぞ。」
「はーい、今取り行く〜。」
ここは辺境の村他国との国境沿ではあるが目ぼしい資源もなく、戦略的にもあまり意味の無い場所のため多少の衝突はあっても大きな戦には見舞われないそんな小さな村。僕の故郷だ。
「オルモさん、今日は何が見つかった?」
「今日はラプターの幼体とニクスの足だな。」
外回りをして様々な物資を持って帰ってくるオルモさんはこの村の維持に欠かせない人だ。そして僕の剥製師としての師匠でもある。
「凄いっ!!ねぇ、ラプター僕が創っても良い?」
「あぁ、そのために拾ってきたんだからな。だがその前にニクスの足で武器を作ってからだ。」
「はーい、何を作れば良い?」
「そうだな…今日のは状態が良いわけじゃないから良さそうな部分を選んで小刀でも作って貰おうかな。もし出来が良け―」
「分かったー!!」
「まったく、最後まで話を聞いてからにしろよ…」
「小刀かぁ、どんなのにしようかなぁ。柄や鍔はどうしようかな〜、いっそ小刀って言ってたけど両刃にしちゃおうかなぁ〜」
今からどんな物を作ろうか考えながら僕は自分の部屋の工作台へと急いだ。
「ただいまー!!」
「おかえり、キノ。今日は何を貰ってきたのかしら?」
「ただいま、母さん。今日はニクスの足を貰って来たよ!」
「あらあら、それは中々ねぇ。オルモさんの迷惑になら無い様、ちゃんと売れるものを作りなさいよ?」
「分かってるよ、大丈夫だって!」
僕はオルモさんから素材を貰う代わりに通常の仕入れ値より安い金額で納品している。
見習いは練習の機会と多くは無いが収入を得られ、師匠は弟子腕次第では大きな儲けが得られる。その為弟子をとる剥製師は余程の人間で無ければ弟子を大切に育てる。
この仕組みによって国にとって最も重要な剥製師という職は数と質の確保が出来ている。
「うーん、綺麗そうな爪は大爪1本。これを素材に作るとして残りはどうしようかな…」
僕は課題の小刀に使えそうな素材とその他の素材に分解しながら小刀作りを始めた。
こんにちは、水守と申します。
もしかしたらお久しぶりの方もいるかも知れません。
中々本業が忙しく1作目も序盤で止まっている中、何故新作を書いてるんだという感じですが向こうも少しずつ書き進めてはいますので首伸ばしてというより伸ばすのを諦めてふと見たら更新されてると言うように待ってて頂ければ幸いです。
さて、こちらの作品はこの間昼寝の時に見た夢の話となっています。(タイトルは本当にそのまんまの意味です。)もう数話は書けると思いますが今後話が膨らんで行くのか、夢で続きが見れたりするのか合わせて楽しみにして貰えたら嬉しいです。
また、次のお話で会いましょう。水守でした。




