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ラブイズナイフ

作者: 龗香

ラブイズナイフ


君を愛していない。

もう思い出せない

君を見つめる僕はどんな顔をしていたのかな

前髪の隙間から

こぼれ落ちて彼方に舞った白い日傘

春の嵐を最期に

行き場を失った初恋と純情

もう思い出せない

君を愛していない。



彼のことは学生の頃から知っていて、友達の友達だった私達はいつのまにか二人で会うようになっていて、


告白は貴方から、好きな人から言われて見たかったとあなたが言ったので、私もと答えた。



自分の重ねた唇よりもあなたの唇は柔らか。

食べても食べなくても柔らかくて甘い。



きっかけがあったのだろうか、あったとしても今更、不機嫌な口癖と遠ざかる足音も、


告白は貴方から、君よりも好きな人が出来たとあなたが言ったので、わかったと答えた。



いつも笑顔で僕を癒してくれる子なんだ。

君をもう愛していない終わりにしよう。


あーあああああああああ


愛していないなら消えてもう現れないで

何も見たくない聞きたくない考えたくない

食べたいものもない欲しいものもない

地を這うような悲しみは失って初めて気付く

誰もいない海にひとりカラスが悪臭の街に立つ

もう誰も信じない

もう誰も愛さない


心に受けたナイフが深く突き刺さっているのに頭は酷く冷静で指小辞ししょうじでも表せない空っぽのラブ


ラブラブラブ ラブイズナイフ

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