戦争は愚かである~ある山里で~
「終わりだ」
「……だな」
金髪の男の持つレーザー銃の先端は黒髪の男の方を向いている。
「これでこの戦争は終わりだ」
「最後にタバコ。いいかい?」
「もちろん」
…
…
「ふぅ〜。俺たちは何で戦争してたんだっけ?」
「忘れたな。どっちが好きか嫌いか。そんな程度の事だろう」
誰も戦争の理由など覚えていない。
それなのに何百万という人間が死んだ。
黒髪の男は狂ったように笑い始めた。
そして大泣きした。
金髪の男はそれを真顔で見ていた。
「さよならの時間だ」
「ちくしよう!死にたくない!鬼畜タケノコ!キノコバンザイ!キノコバンザーーイ!」
バキュウウウウウウウン
202☓年に行われたこの戦争はきのこたけのこ戦争と言われ語り継がれる事になる。
尚戦争はまだ終わっていない。